[アプリケーションサーバ]機能をインストールした場合に常駐していたサービスの扱いが変わります。
ローカルのInterstage Application Serverの管理に必要な次の常駐サービス(以降、これらを基盤サービスと呼びます)は、従来はインストール後に起動状態となっていましたが、本バージョンでは停止状態となります。これはローカルサーバを使用しない場合のマシンの使用メモリ量を減らすための処置です。
FJapache
Fujitsu Enabler *1
Interstage JServlet(Operation Management)
Interstage Operation Tool
Interstage Operation Tool(FJapache)
*1: サービス名がFujitsu EnablerからInterstage data storeに変更になります。
また、これらのサービスのスタートアップの種別も"自動"ではなく"手動"に設定されます。このため、マシンを再起動してもこれらのサービスが常駐されることはありません。
この変更により、ワークベンチ上の操作などが以下の点で変更になります。
管理者権限を持つユーザがワークベンチを起動すると、従来はIJServerビューにローカルサーバ(localhostと表示)が初めから接続状態で表示されていました。本バージョンでは、基盤サービスが停止している場合にはサーバビューでlocalhostが未接続の状態で表示されます。
この状態でサーバビューでの操作を行うには、まずサーバビューを右クリックしてコンテキストメニューを表示し、メニューから[接続/ログイン]を選択してください。基盤サービスの起動とローカルサーバへの接続が行われ、サーバビューにlocalhostが接続状態で表示されます。以降はサーバビュー上で従来どおりに操作が行えます。
次に挙げる操作では、従来はInterstageが停止している場合にInterstageの起動を行っていました。加えて本バージョンでは、基盤サービスが停止している場合には基盤サービスの起動も行います。その場合、基盤サービスの起動分だけ処理に時間がかかります。
Interstage Application Server(J2EE)起動構成またはInterstage Application Server V11.1 IJServerクラスタ(Java EE)起動構成を用いたローカルサーバでの実行またはデバッグ
Windowsのアプリ画面(Windows 8およびWindows Server 2012の場合)およびスタートメニュー(その他のWindowsの場合)から[Interstage Studio Vxx] > [Interstage管理コンソール]または[Interstage Java EE管理コンソール]を選択してInterstage管理コンソールを開く際にも、あらかじめ基盤サービスを起動しておく必要があります。基盤サービスの起動には後述のInterstage基盤サービス操作ツールを使用します。
基盤サービスが一旦起動されると、ワークベンチを終了しても基盤サービスは起動されたままになります。ワークベンチの起動、停止を繰り返しても、そのたびに基盤サービスが再起動されるということはありません。基盤サービスを停止するには、後述のInterstage基盤サービス操作ツールを使うか、または、マシンを再起動する必要があります。
基盤サービスの操作を行うためのツールとして、Interstage基盤サービス操作ツールを提供しています。基盤サービスの起動や停止を行う場合には本ツールをお使いください。また、本ツールを用いて基盤サービスのスタートアップの種類を"手動"から"自動"に変更することもできます。"自動"に変更すると、マシン起動と同時に基盤サービスが起動されるようになります。
Interstage基盤サービス操作ツールを起動するには、Windowsのアプリ画面(Windows 8およびWindows Server 2012の場合)およびスタートメニュー(その他のWindowsの場合)から[Interstage Studio Vxx] > [Interstage基盤サービス操作ツール]を選択してください。ツールの使い方の詳細については、ツール画面の[ヘルプ]をクリックして表示されるヘルプドキュメントを参照ください。
事前定義ライブラリ「Fujitsu XML」
本製品のインストール時に、Fujitsu XMLプロセッサが自動的にインストールされなくなりました。このため、Fujitsu XMLプロセッサを別途インストールしていない場合、事前定義ライブラリ「Fujitsu XML」を利用しているプロジェクトで、以下のようなエラーが出力されます。
ビルドパスのエラーが解決されるまで、プロジェクトをビルドできません |
事前定義ライブラリ「Fujitsu XML」を利用する場合は、Fujitsu XMLプロセッサを別途インストールしてください。Fujitsu XMLプロセッサを利用しない場合は、事前定義ライブラリ「Fujitsu XML」をプロジェクトから削除してください。