DSS ファイルシステムのディスク上の構造を説明します。
DSS ファイルシステムのディスク上の構造は、以下の要素から構成されています。
スーパブロック
パーティション構成情報
メタデータ領域 (領域管理情報、iノード領域、Vデータ領域)
アップデートログ領域
ファイルデータ領域
図C.1 DSS ファイルシステムのディスク上の構造
DSS ファイルシステムでは、Vデータ領域は 1024 バイト単位、ファイルデータ領域はファイルデータ領域の大きさに応じて 8192 ~ 33554432バイト単位で管理しています。
従来のファイルシステムでは、メタデータ管理域をディスクに分散していました。しかし、DSS ファイルシステムではメタデータを集中させることにより、メタデータへのアクセス性能を高めます。また、ファイルシステムのリカバリ時には、更新箇所が局所化されるため、アップデートログによるリカバリ時間の短縮効果があります。