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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

F.7.6 lwsetrepコマンド

ダイレクト印刷で利用するプリンタの印刷設定(解像度、帳票のフォントとデバイスフォントの対応)を表示、変更します。


形式

コマンドの記述形式を示します。

[    ]は、省略できることを示します。

プリンタの印刷設定を表示する場合
lwsetrep       -i 
               -p                        プリンタ名

プリンタの印刷設定を変更する場合
lwsetrep       -u
               -p                        プリンタ名
               [-r                       解像度]
               [-f                       フォント名
               [-b                       デバイスフォントの番号]]

説明

オプションについて説明します。


-i

プリンタの印刷設定(解像度、帳票のフォントとデバイスフォントの対応)を表示します。

帳票のフォントとデバイスフォントの対応の情報は以下の形式で出力されます。

FontAlias=Base:フォント名 Alias:デバイスフォント名

解像度の情報は以下の形式で出力されます。

Resolution=解像度

-uオプションと同時に指定された場合はエラーで復帰します。


-u

プリンタの印刷設定(解像度、帳票のフォントとデバイスフォントの対応)を変更します。

-iオプションと同時に指定された場合はエラーで復帰します。


-p プリンタ名

プリンタ装置情報のプリンタ名を指定します。

プリンタ装置情報が存在しない場合はエラーで復帰します。

注意

プリンタ名に「bmp」は指定できません。List Worksで予約されたプリンタ装置情報のため、プリンタの印刷設定(解像度、帳票のフォントとデバイスフォントの対応)は変更できません。


-r 解像度

印刷時の解像度を指定します。以下のいずれかの値を指定します。

240 :240dpi
400 :400dpi
600 :600dpi
1200:1200dpi

指定できる解像度はプリンタ機種によって異なります。プリンタ機種ごとに指定できる解像度と初期値は以下のとおりです。なお、解像度によってはプリンタ装置に拡張オプションが必要となる場合があるため、プリンタ装置の仕様を事前に確認してください。プリンタの機種名として以下のいずれかを指定します。

種別

プリンタ機種名

指定できる解像度

初期値

240

400

600

1200

PS5000シリーズ

(連続紙ページプリンタ)

PS5600B

400

PS5600C

400

PS5230A

400

PS5230B

400

PS5110B

400

VSPシリーズ

(カット紙ページプリンタ)

VSP4620A

400

VSP4730B

400

○:指定可能、-:指定不可


本オプションは-uオプションを指定した場合に有効になります。-uオプションが指定されていない場合、または-iオプションを指定した場合は、エラーで復帰します。


-f フォント名

帳票のフォントをデバイスフォントで印刷する場合に、帳票のフォント名を256バイト以内で指定します。

-bオプションでデバイスフォントを指定して対応付けることで、本オプションで指定したフォントをデバイスフォントで印刷できます。また、-bオプションを指定しないことで、フォントとデバイスフォントの対応を解除することができます。

なお、事前に配信出力サーバにフォントが登録されている必要があります。

-bオプションで指定するデバイスフォントと、本オプションで指定するフォントにおいて、フォント種別(欧文、和文)は一致させてください。フォント種別はダイレクト印刷のフォントの登録画面で確認できます。フォント種別が和文のフォントを欧文のデバイスフォントで印刷したり、フォント種別が欧文のフォントを和文のデバイスフォントで印刷したりすることはできません。また、縦書きフォント(@付きフォント)を横書きフォントで印刷したり、横書きフォントを縦書きフォントで印刷したりすることはできません。

フォント名に空白が含まれる場合は、フォント名の前後をダブルクォーテーション「""」で囲む必要があります。

本オプションは-uオプションを指定した場合に有効になります。-uオプションが指定されていない場合、または-iオプションを指定した場合は、エラーで復帰します。


-b デバイスフォントの番号

帳票のフォントをデバイスフォントで印刷する場合に、デバイスフォントを番号で指定します。-fで指定されたフォントを、本オプションで指定されたデバイスフォントで印刷できます。

なお、-fオプションでフォントを指定し、本オプションを指定しないことでフォントとデバイスフォントの対応を解除することができます。

以下のいずれかの値を指定します。

デバイスフォントの番号

デバイスフォントの書体名

フォント種別

デバイスフォント名

0

FUJ明朝体

和文

FUJ-Mincho-H

1

@FUJ明朝体

和文

FUJ-Mincho-V

2

FUJゴシック体

和文

FUJ-Gothic-H

3

@ FUJゴシック体

和文

FUJ-Gothic-V

4

ゴシック10(NLP書体)

欧文

Gothic-10

5

Courier

欧文

Courier10PitchRoman

6

Arial

欧文

Swiss721Roman

7

Times New Roman

欧文

Dutch801Roman

8

Symbol

欧文

Symbol

9

OCR-B

欧文

OCRB

-fオプションで指定するフォントと、本オプションで指定するフォントにおいて、フォント種別(欧文、和文)を一致させてください。フォント種別はダイレクト印刷のフォントの登録画面で確認できます。フォント種別が和文のフォントを欧文のデバイスフォントで印刷したり、フォント種別が欧文のフォントを和文のデバイスフォントで印刷したりすることはできません。

本オプションは-uオプションを指定した場合に有効になります。-uオプションが指定されていない場合、または-iオプションを指定した場合はエラー復帰します。

なお、プリンタ装置情報を新規作成した場合は、帳票のフォントとデバイスフォントの対応として、以下の初期値が設定されます。

フォント名

説明

デバイスフォントの番号

デバイスフォント名

FUJ-Minchotai

明朝体

0

FUJ-Mincho-H

@FUJ-Minchotai

@明朝体

1

FUJ-Mincho-V

FUJ-Gothictai

ゴシック体

2

FUJ-Gothic-H

@FUJ-Gothictai

@ゴシック体

3

FUJ-Gothic-V

OCR-B FJ 10cpi

OCR-B FJ 10cpi

9

OCRB


復帰値

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常復帰

上記以外

エラー復帰


使用

プリンタの印刷設定を変更する場合

プリンタ名が「PS5600B001」のプリンタ装置情報の解像度を「600」に変更します。

lwsetrep -p PS5600B001 -u -r 600

プリンタ名が「PS5600B001」のプリンタ装置情報で、「F667X Gothic10(FJ)」フォントを「ゴシック10(NLP書体)」のデバイスフォントに対応づけます。

lwsetrep -p PS5600B001 -u -f “F667X Gothic10(FJ)” -b 4

プリンタの印刷設定を表示する場合

プリンタ名が「PS5600B001」のプリンタ装置情報の印刷設定を表示します。

lwsetrep -p PS5600B001 -i

印刷設定の表示例を以下に示します。

FontAlias="Base:FUJ-Minchotai Alias:FUJ-Mincho-H"
FontAlias="Base:@FUJ-Minchotai Alias:FUJ-Mincho-V"
FontAlias="Base:FUJ-Gothictai Alias:FUJ-Gothic-H"
FontAlias="Base:@FUJ-Gothictai Alias:FUJ-Gothic-V"
FontAlias="Base:OCR-B FJ 10cpi Alias:OCRB"
Resolution=400