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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

16.2.6 setenvdefコマンド

プリンタの管理環境における、全体の設定情報を表示/変更します。


形式

コマンドの記述形式を示します。

[    ]は、省略できることを示します。…は、複数指定できることを示します。

setenvdef      -a                           動作モード
               -g                           区分名
               [ -i                         設定項目=設定値 ] …

説明

オプションについて説明します。


-a 動作モード

動作モードを指定します。

  • GET:プリンタの管理環境において、全体の設定情報を表示します。

  • SET:プリンタの管理環境において、全体の設定情報を変更します。


-g 区分名

以下の区分名からいずれかを指定します。

区分名

区分内容

FLD

スプールフォルダに関する設定

本設定を有効にするには、コンピュータの再起動が必要です。

LOG_OPR

プリンタ監視の操作ログに関する設定

LOG_TRC

プリンタ監視のトレースログに関する設定

PRT_ERRMSG

返答メッセージ/応答メッセージに関する設定


-i 設定項目=設定値

-gオプションで指定した区分名に対応する設定項目と設定内容を「設定項目=設定値」の形式で指定します。

-aオプションで動作モードに「GET」を指定した場合は、本オプションは無効になります。

-aオプションで動作モードに「SET」を指定した場合は、-gオプションで指定した区分名に対応する設定項目を本オプションで複数指定できます。なお、同じ項目を複数設定した場合は、最後に設定された値が有効になります。


以下に区分名ごとの設定項目と設定値を示します。


注1:

存在しないフォルダを設定した場合は、必ず作成してください。なお、Print Managerがインストールされている環境では、Print Managerの設定「印刷後のスプール保存フォルダ」と同じフォルダは指定できません。

注2:

ここで設定するフォルダがNTFS形式の場合、Usersグループのユーザに「変更」のアクセス許可を割り当ててください。

注3:

スプールフォルダには、Windowsのスプールファイルが格納されます。

スプールフォルダの変更手順については、“4.8.2 プリンタの管理環境の設定”を参照してください。

注1:

以下の場合、ログファイルを作成(更新)するために必要なディスクの空き容量が不足し、エラーメッセージが出力されることがあります。

  • 「EVENT」で採取条件を変更した場合

  • 「LOGSZ」でファイルサイズを大きくした場合

  • 「LOGFILE」でファイル名を変更した場合

  • 「LOGNUM」で退避ファイル数を変更した場合

ディスクの空き容量を増やして、再度、設定してください。ただし、ログファイルの作成(更新)は、ログが出力されたタイミングで行われるため、環境設定が完了してからログが出力されるまでの間にディスクの空き容量が不足した場合は、指定した内容は無効になり、変更前の値が有効になります。この場合、ソースがF3EWSVLGのイベントログ(イベントID:140)が出力されますので、内容を確認してください。

イベントログについては、“17.3 配信出力サーバのメッセージ”を参照してください。
注2:

退避ファイル名は、「f3ewoprAuto 年月日時分秒.log」の形式でログファイルを出力するフォルダに作成されます。0を指定した場合、退避ファイルは作成されず、古いログから順に上書きされます。


注1:

以下の場合、ログファイルを作成(更新)するために必要なディスクの空き容量が不足し、エラーメッセージが出力されることがあります。

  • 「LEVEL」で採取条件を変更した場合

  • 「LOGSZ」でファイルサイズを大きくした場合

  • 「LOGNUM」で退避ファイル数を変更した場合

ディスクの空き容量を増やして、再度、設定してください。ただし、ログファイルの作成(更新)は、ログが出力されたタイミングで行われるため、環境設定が完了してからログが出力されるまでの間にディスクの空き容量が不足した場合は、指定した内容は無効になり、変更前の値が有効になります。この場合、ソースがF3EWSVLGのイベントログ(イベントID:141)が出力されますので、内容を確認してください。

イベントログについては、“17.3 配信出力サーバのメッセージ”を参照してください。
注2:

0を指定した場合、退避ファイルは作成されず、古いログから順に上書きされます。


注1:

6つ以上指定した場合、コマンドは正常復帰しますが、6つ目以降に指定したIPアドレスまたはホスト名は無効となります。

注2:

プリンタの種類によりポップアップ表示する/しないの動作が異なります。

  • VSP/VS/PS5000シリーズの場合

    返答メッセージ/応答メッセージは、この設定に従います。通知メッセージは、プリントモニタの設定に従います。

  • 上記以外のプリンタの場合

    返答メッセージ/応答メッセージは、この設定に従います。通知メッセージは、ポップアップ表示しません。

注3:

以下のプリンタにおける印刷エラーの返答メッセージでは有効になりません。

  • VSP/VS/PS5000シリーズ

  • PrintiaLASERシリーズ(Printianavi搭載機)

注4:

返答メッセージ/応答メッセージの選択肢の注意を、以下に示します。

  • 【操作】ボタンは、以下のプリンタにおける印刷エラーの返答メッセージを除いて、印刷ドキュメントのスプールデータ形式にEMFが指定されている場合だけ表示されます。

    • VSP/VS/PS5000シリーズ

    • PrintiaLASERシリーズ(Printianavi搭載機)

  • 【確認】ボタンおよび【再試行】ボタンの変更はできません。

  • 【続行】ボタンを無効にした場合でも、メッセージウィンドウには続行についてのメッセージが表示されます。

  • メッセージウィンドウで【操作】ボタンをクリックして表示される画面のボタンには、この指定は有効になりません。

  • メッセージウィンドウに、ここで選択したボタンが1 つも存在しない場合、既定のボタンが表示されます。ただし、【続行】ボタンだけを選択した環境で、【保留】ボタンおよび【削除】ボタンを持つメッセージを表示した場合、メッセージには【削除】ボタンだけが表示されます。

注5:

Print Managerがインストールされていない環境で【保留】ボタンをクリックすると、帳票印刷配信機能では印刷を再開できません。

誤って印刷を保留した場合の対処については、“10.4.1 返答メッセージ”を参照してください。

復帰値

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常復帰

上記以外

エラー復帰


使用

スプールフォルダに関する設定を変更する場合

スプールフォルダを「d:¥spool¥save」に変更します。

setenvdef -a SET -g FLD -i SPL="d:\spool\save"

スプールフォルダに関する設定内容を表示する場合

スプールフォルダに関する設定内容を表示します。

setenvdef -a GET -g FLD

スプールフォルダに関する設定内容の一覧表示例を、以下に示します。

ここでは、スプールフォルダに「d:¥spool¥save」が定義されている場合の例を示しています。

Spool folder :"d:\spool\save"

プリンタ監視の操作ログに関する設定を変更する場合

採取するイベントの種類を「100」(エラー)、プリンタ監視の操作ログの出力ファイル名を「c:¥data¥log¥logfile.log」、プリンタ監視の操作ログの出力ファイルサイズを「512」キロバイト、プリンタ監視の操作ログの退避ファイル数を「3」に変更します。

setenvdef -a SET -g LOG_OPR -i EVENT=100 -i LOGFILE="c:\data\log\logfile.log" -i LOGSZ=512 -i LOGNUM=3

プリンタ監視の操作ログに関する設定内容を表示する場合

プリンタ監視の操作ログに関する設定内容を表示します。

setenvdef -a GET -g LOG_OPR

プリンタ監視の操作ログに関する設定内容の一覧表示例を、以下に示します。

ここでは、採取するイベントの種類に「100」(エラー)、プリンタ監視の操作ログの出力ファイル名に「c:¥data¥log¥logfile.log」、プリンタ監視の操作ログの出力ファイルサイズに「512」キロバイト、プリンタ監視の操作ログの退避ファイル数に「3」が定義されている場合の例を示しています。

Log mode                   :ON
 -> Error                  :ON
 -> Warning                :OFF
 -> Information            :OFF
File name                  :"c:\data\log\logfile.log"
File size                  :512
Auto-log-backup            :ON
 -> Number of backup files :3

プリンタ監視のトレースログに関する設定を変更する場合

プリンタ監視のトレースログの採取条件を「11」(プログラムトレース:LEVEL1、ネットワークトレース:LEVEL1)、プリンタ監視のトレースログの出力ファイルサイズを「1024」キロバイト、プリンタ監視のトレースログの退避ファイル数を「3」に変更します。

setenvdef -a SET -g LOG_TRC -i LEVEL=11 -i LOGSZ=1024 -i LOGNUM=3

プリンタ監視のトレースログに関する設定内容を表示する場合

プリンタ監視のトレースログに関する設定内容を表示します。

setenvdef -a GET -g LOG_TRC

プリンタ監視のトレースログに関する設定内容の一覧表示例を、以下に示します。

ここでは、プリンタ監視のトレースログの採取条件に「11」(プログラムトレース:LEVEL1、ネットワークトレース:LEVEL1)、プリンタ監視のトレースログの出力ファイルサイズに「1024」キロバイト、プリンタ監視のトレースログの退避ファイル数に「3」が定義されている場合の例を示しています。

Collect following condition :ON
 -> Program trace           :Level1
 -> Network trace           :Level1
File size                   :1024
Auto-log-backup             :ON
 -> Number of backup files  :3

返答メッセージ/応答メッセージに関する設定を変更する場合

返答メッセージ/応答メッセージを通知するメッセージ通知クライアントを「kanri1」、メッセージウィンドウのポップアップを「1」(ポップアップ表示する)、返答メッセージ/応答メッセージの選択肢を「1001」(【続行】ボタンおよび【削除】ボタンを表示)に変更します。

setenvdef -a SET -g PRT_ERRMSG -i RMSGDEST="kanri1" -i POPUP=1 -i DISPBTN=1001

返答メッセージ/応答メッセージに関する設定内容を表示する場合

返答メッセージ/応答メッセージに関する設定内容を表示します。

setenvdef -a GET -g PRT_ERRMSG

返答メッセージ/応答メッセージに関する設定内容の一覧表示例を、以下に示します。ここでは、返答メッセージ/応答メッセージを通知するメッセージ通知クライアントに「kanri1」、メッセージウィンドウに「ポップアップ表示する」、返答メッセージ/応答メッセージの選択肢に「続行」、「削除」が定義されている場合の例を示しています。

Message console :"kanri1"
Message pop-up  :ON
[Message button]
Continue        :ON
Hold            :OFF
Operate         :OFF
Delete          :ON