End to Endリスト表示は、ストレージからサーバまでの関連する情報をリスト表示します。Webコンソールで「関係管理」を選択してください。
注意
End to Endリスト表示では、ホストアフィニティ機能を使用して接続されたボリュームだけが表示されます。
[マウントポイント]項目および[マルチパスドライバデバイス]項目は、[End to Endビュー]を選択した場合だけ表示されます。VMwareおよびHyper-Vの場合は未サポートです。
管理対象サーバノードがWindowsで、かつ、インストールしているエージェントのバージョンが15.0の場合は、[マウントポイント]項目および[マルチパスドライバデバイス]項目にハイフン("-")が表示されます。
対応しているマルチパスドライバが導入されていない場合は、[マウントポイント]項目にハイフン("-")が表示されます。
参照
対応しているマルチパスドライバとファイルシステムは、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
VMwareの場合
VMwareのVMゲストとストレージ装置のEnd to Endリスト表示を行う場合は、VMホストを運用管理サーバに登録してください。また、運用管理サーバに登録したVMホストを管理している VMware vCenter Serverを本製品に登録する必要があります。
VMware vCenter Server登録には、以下を指定してください。
IPアドレス
ユーザー名
パスワード
VMware vCenter Serverの通信ポート番号 (デフォルトは443)
注意
VMwareのEnd to Endリスト表示は、FC接続、iSCSI接続、およびFCoE接続でVMホストに接続されたストレージの情報をサポートします。SAS接続、FC環境でのNPIV接続、およびVMゲストが直接iSCSI接続しているストレージについては未サポートです。
VMホストをホスト名でVMware vCenter Serverに登録している場合、本製品に登録しているVMホストについて運用管理サーバ上で名前解決できるように設定してください。以下のどちらかの設定をします。
VMware vCenter Serverに設定されているVMホストのIPアドレスとホスト名を、運用管理サーバが参照しているDNSサーバに登録する
VMware vCenter Serverに設定されているVMホストのIPアドレスとホスト名を、運用管理サーバの /etc/hosts ファイルに定義する
VMゲストの使用LUN表示は、VMFS形式のデータストアおよびRawDeviceMappingをサポートします。NFS形式のデータストアは未サポートです。
Hyper-Vの場合 (Windows版 マネージャーだけ)
Hyper-VホストのVMゲストのEnd to Endリスト表示を行う場合は、Hyper-Vホストにエージェントをインストールして運用管理サーバに登録してください。
次に、End to Endビュー(Hyper-V)で、対象のHyper-Vホストを登録してください。
Hyper-Vホストの登録では、以下を指定してください。
ユーザー名
ActiveDirectory環境に参加しているHyper-Vホストの場合
管理者権限を持つユーザーを、“ドメイン名\ユーザー名”の形式で指定してください。
ActiveDirectory環境に参加していないHyper-Vホストの場合
管理者権限を持つユーザーを、“NetBIOSコンピュータ名\ユーザー名”の形式で指定してください。
上記の形式で指定していない場合、正しくない情報が表示されることがあります。
パスワード
また、Hyper-Vホストおよび運用管理サーバに対して、以下の設定を行ってください。
設定する場合は、管理者権限を持つユーザーでログインして実行してください。
Hyper-Vホストの設定
End to Endリスト表示を実行するHyper-Vホストにリモート管理を許可するために、以下の手順を実行します。
[スタート]-[管理ツール]-[サーバーマネージャー]の順にクリックし、サーバーマネージャーを実行します。サーバーマネージャーの[コンピュータ情報]内の[サーバーマネージャーのリモート管理の構成]をクリックします。
[他のコンピューターからのこのサーバーのリモート管理を有効にする]のチェックボックスがチェックされていない場合は、チェックを入れて[OK]を実行します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。cmd.exeと入力して、[OK]を実行します。
コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行します。
C:\Users\administrator> winrm quickconfig [Enter] |
リモート管理の設定がされていない場合は、問合せに対して“y”を入力してください。
iSCSI接続でHyper-VのEnd to Endリスト表示をする場合、iSCSIイニシエーターのプロパティから検出されたターゲットと接続するときに、接続の詳細設定を行います。詳細設定では、イニシエーターIPにiSCSI接続に使用するHyper-VホストのアダプターのIPアドレスを設定してください。正しく設定されていない場合は、Hyper-VのEnd to Endリストが正しく表示されません。
運用管理サーバの設定
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]の順にクリックし、cmd.exeと入力し、[OK]を実行します。
cmdのコンソール上で以下のwinrmコマンドを実行して、設定されているTrustedHostsの値を確認してください。
実行例)
C:\Users\administrator> winrm get winrm/config/client
TrustedHostsに「*」または、VMゲストのEnd to End リスト表示をするHyper-VホストのIPアドレスが設定されていない場合だけ、以下のwinrmコマンドを実行して、TrustedHostsの値を設定してください。
実行例)
C:\Users\administrator> winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="ipAddr"} [Enter]
ipAddrには、事前に確認したTrustedHostsの値と、VMゲストのEnd to Endリスト表示をするHyper-VホストのIPアドレスを指定します。複数のIPアドレスを指定する場合は、"ipAddr1,ipAddr2,…"のようにカンマで区切って指定してください。IPv6形式の場合は、IPアドレスを"[]"で括ってください。
例) 192.168.1.10,fcde:555:444:333:222::1027,fcde:555:444:333:222::1154をTrusted Hostsに登録する場合、
TrustedHosts="192.168.1.10,[fcde:555:444:333:222::1027],[fcde:555:444:333:222::1154]"
と指定します。
注意
本機能を利用するには、運用管理サーバ上に以下の機能がインストールされている必要があります。
.NET Framework 2.0 以降
PowerShell 2.0 以降
WinRM2.0 以降
また、サポート対象のHyper-Vのバージョンは2.0です。
Hyper-VのEnd to Endリスト表示は、FC接続、iSCSI接続、およびFCoE接続でVMホストに接続されたストレージの情報をサポートします。SAS接続およびVMゲストが直接iSCSI接続しているストレージについては未サポートです。
マルチパス構成の場合、1つのパスだけが表示されます。
エージェントが検出したホスト名とHyper-VのEnd to Endリスト表示機能で表示されるHyper-Vホストのホスト名が異なる場合があります。一致させる場合は、Hyper-Vホストの/etc/hostsファイルに、ホスト名をコンピューター名として定義してください。
Hyper-Vゲストの仮想HBAの情報は表示されません。
Hyper-Vホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合、VMゲストのIPアドレスは表示されません。