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ETERNUS SF Express 15.3 運用ガイド
ETERNUS

5.1.3 Expressマネージャー環境の変更(Windows環境)

ここでは、以下の変更手順について説明します。

5.1.3.1 ポート番号の変更(Windows環境)

Expressで使用しているポート番号を変更します。

ポート番号はシステムのサービスファイルで定義されており、Expressでは、以下のポート番号を使用しています。

なお、説明中のポート番号はデフォルト値です。インストール時や運用中にポート番号を変更しているときは、変更後の番号に置き換えてお読みください。

ポート番号

サービス名

プロトコル

説明

9855

esfmanagerweb

tcp

Webコンソールで使用するポート番号です

1226

stgxfws

tcp

構成管理およびポーリング監視で使用するポート番号です

2004

rdaswstf

tcp

Expressの内部で使用するポート番号です

9851

rmiswstf

tcp

Expressの内部で使用するポート番号です

9852

semswstf

tcp

Expressの内部で使用するポート番号です

24916

sscruiserm

tcp

Expressの内部で使用するポート番号です

参考

手順内では、ディレクトリを以下のように表記しています。

  • $INS_DIR: ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  • $ENV_DIR: ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

以下の手順に従って、Expressで使用するポート番号を変更してください。

  1. テキストエディタなどで、"%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services"ファイルを開きます。

  2. 変更するサービス名のエントリーを抽出し、ポート番号を変更します。
    ポート番号は、1024~65535の範囲で入力できます。なお、ポート番号を変更する場合は、5001~32768の範囲の値を推奨します。

    # <service name>  <port number>/<protocol>  [aliases...]   [#<comment>]
    #
    rdaswstf 2004/tcp
    stgxfws 1226/tcp
    rmiswstf 9851/tcp
    semswstf 9852/tcp
    esfmanagerweb 9855/tcp 
    sscruiserm 24916/tcp
  3. "%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services"ファイルを保存し、閉じます。

  4. Webコンソールで使用するポート番号を変更した場合は、httpd.confファイルを編集します。

    1. テキストエディタなどで、"$INS_DIR\Common\sys\apache\conf\httpd.conf"ファイルを開きます。

    2. Listen ディレクティブに記載されている、下記に赤字で記載したポート番号(9855)を別の番号に置き換えます。

      Listen 9855
    3. "$INS_DIR\Common\sys\apache\conf\httpd.conf"ファイルを保存し、閉じます。

  5. サービスを再起動します。

    1. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを停止します。

      $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
    2. SymfoWAREサービスを停止します。
      Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。

      • SymfoWARE RDA RDBSWSTF

      • SymfoWARE RDB RDBSWSTF

    3. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを開始します。

      $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
    4. SymfoWAREサービスを開始します。
      Service Control Managerを開き、以下のサービスを開始してください。

      • SymfoWARE RDA RDBSWSTF

      • SymfoWARE RDB RDBSWSTF

  6. 運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。作成したサーバ情報変更指示ファイルを-fオプションに指定し、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してポート番号を変更します。
    以下は、サーバ情報変更指示ファイル名が"c:\acm\modfile"の場合の実行例です。

    $INS_DIR\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f c:\acm\modfile
  7. 運用管理サーバを再起動します。

参照

stgxfwcmmodsrvコマンドおよびサーバ情報変更指示ファイルの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

Webコンソールでは下記のポートも内部的に利用しています。

ポート番号

プロトコル

説明

28005

tcp

Expressが内部的に利用するポート

28009

tcp

Expressが内部的に利用するポート

28443

tcp

Expressが内部的に利用するポート

15432

tcp

Expressが内部的に利用するポート

5441

udp

Expressが内部的に利用するポート

上記のポートが他のアプリケーションで利用されている場合、Webコンソールの動作に影響を与えます。
その場合、下記の手順に従って、ポートを変更してください。

  1. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを停止します。

    $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
  2. テキストエディタなどで、下記のファイルを開きます。

    • $INS_DIR\Common\sys\tomcat\conf\server.xml

    • $INS_DIR\Common\sys\apache\conf\httpd.conf

    • $ENV_DIR\Common\etc\db\data\postgresql.conf

    • $INS_DIR\Common\sys\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\config\database.yml

    • $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\etc\properties\esccs_event.properties

  3. 下記の部分で、赤字で記載したポート番号(28005、28009、28443、15432、5441)を別の番号に置き換えます。

    • server.xml

      Serverタグのportに記載されているポート番号を変更します。

      <Server port="28005" shutdown="SHUTDOWN">

      ConnectorタグのportおよびredirectPortに記載されているポート番号を変更します。

          <Connector port="28009"  address="127.0.0.1"
                     enableLookups="false" redirectPort="28443" protocol="AJP/1.3" />
    • httpd.conf

      ProxyPassおよびProxyPassReverseディレクティブに記載されているポート番号を変更します。

      ProxyPass / ajp://localhost:28009/ timeout=900
      ProxyPassReverse / ajp://localhost:28009/
    • postgresql.conf

      portディレクティブに記載されているポート番号を変更します。

      port = 15432                             # (change requires restart)
    • database.yml

      portディレクティブに記載されているポート番号を、postgresql.confに記述したポート番号と同じ番号に変更します。

      port: 15432
    • esccs_event.properties

      ccs.event.portディレクティブに記載されているポート番号を変更します。

      ccs.event.port = 5441
  4. 変更後、これらのファイルを保存し、閉じます。

  5. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを開始します。

    $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat 

5.1.3.2 IPアドレスの変更(Windows環境)

運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

参考

手順内では、ディレクトリを以下のように表記しています。

  • $INS_DIR: ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

以下の手順に従って、運用管理サーバのIPアドレスを変更してください。

  1. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを停止します。

    $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
  2. SymfoWAREサービスを停止します。
    Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。

    • SymfoWARE RDA RDBSWSTF

    • SymfoWARE RDB RDBSWSTF

  3. 運用管理サーバのIPアドレスを変更します。

  4. 運用管理サーバで以下のバッチを実行して、サービスを開始します。

    $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
  5. SymfoWAREサービスを開始します。
    Service Control Managerを開き、以下のサービスを開始してください。

    • SymfoWARE RDA RDBSWSTF

    • SymfoWARE RDB RDBSWSTF

  6. 運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。作成したサーバ情報変更指示ファイルを-fオプションに指定し、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してIPアドレスを変更します。
    以下は、サーバ情報変更指示ファイル名が"c:\acm\modfile"の場合の実行例です。

    $INS_DIR\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f c:\acm\modfile
  7. SNMPトラップの送信先に運用管理サーバのIPアドレスを設定している場合は、設定されている運用管理サーバのIPアドレスをETERNUS Web GUIを使って変更します。
    詳細は、ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。

  8. 運用管理サーバを再起動します。

  9. Webコンソールを起動し、IPアドレスを変更した運用管理サーバで動作しているExpressマネージャーに接続します。

参照

stgxfwcmmodsrvコマンドおよびサーバ情報変更指示ファイルの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。