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Linkexpress Replication option 説明書
FUJITSU Software

4.7.1 グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへのレプリケーションの場合

ここでは、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用して、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへのレプリケーションを行う場合の運用手順について説明します。説明は、以下の場合について行います。

レプリケーションの運用を開始するためには、以下を起動する必要があります。

また、レプリケーションの運用を停止する場合は、以下を停止する必要があります。

Linkexpress File Transferの起動と停止の方法については、“Linkexpress File Transfer運用手引書”を参照してください。

PowerAIM/TJNLのTJNLジョブの起動と停止の方法については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。

Symfoware/RDBなどのデータベースとLinkexpressの起動と停止の方法については、“2.7 レプリケーションの運用”および各データベースのマニュアルを参照してください。

なお、通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。

Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用する場合の運用手順については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編”ならびに“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

4.7.1.1 全複写

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへ全複写を行う場合の操作方法を以下に示します。

操作手順

複写元システム
(グローバルサーバまたはPRIMEFORCE)

複写先システム
(オープンサーバ)

1. ジャーナルの破棄

  

2. 全件データの抽出

  

3. ファイル送信

  

  

4. 全件データの格納

説明

  1. すでに、PowerAIM/TJNLのジャーナル取得機能で、ジャーナル(差分ログ)を取得している場合は、取得済みのジャーナルを破棄してください。

  2. 以下のどれかの方法により、複写元データベースの全件データをSAMデータセットに抽出します。

    複写元データベース

    抽出方法

    Symfoware/RDB
    またはRDBII

    DB-EXPRESS/BとDB-EX/RDBIIのデータベース抽出機能とSAMデータセット格納機能

    AIM/DB

    DB-EXPRESS/BとDB-EX/NDBのデータベース抽出機能とSAMデータセット格納機能

    DB-EXPRESS/Dの差分SAM機能の初期抽出

    VSAM

    DB-EXPRESS/BのVSAMデータセット抽出機能とSAMデータセット格納機能

    DB-EXPRESS/Dの差分SAM機能の初期抽出

      

  3. Linkexpress File Transferのファイル送信(SENDコマンドまたはSEND制御文)により、SAMデータセットの抽出データをオープンサーバに転送します。

  4. “データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)”を実行して、転送したデータを複写先データベースに格納します。

参照

  • オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”を参照してください。

  • PowerAIM/TJNLの詳細については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。

  • DB-EXPRESS/Bの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 基本機能編”を参照してください。

  • DB-EXPRESS/Dの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 差分DB反映機能編”を参照してください。

  • Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。

  • データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)の詳細については、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。

4.7.1.2 一括差分複写

グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへ一括差分複写を行う場合の操作方法を以下に示します。

なお、一括差分複写を開始する前に、全複写を行って複写先データベースを創成しておいてください。ただし、複写先データベースの創成は1度行うと、レプリケーション運用を終了させるまで再度行う必要はありません。

操作手順

複写元システム
(グローバルサーバまたはPRIMEFORCE)

複写先システム
(オープンサーバ)

1. ジャーナルの取得

  

2. ジャーナルの一括配付

  

3. ファイル送信

  

  

4. 差分データ(ジャーナル)の格納

説明

  1. 複写元データベースを更新する利用者プログラムを実行すると、PowerAIM/TJNLのジャーナル取得機能により、差分データ(ジャーナル)が自動的に取得されます。

  2. PowerAIM/TJNLのジャーナル配付機能の一括配付サービスを使用して、差分データをSAMデータセットに抽出します。

  3. Linkexpress File Transferのファイル送信(SENDコマンドまたはSEND制御文)により、SAMデータセットの抽出データをオープンサーバに転送します。

  4. “データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)”を実行して、転送したデータを複写先データベースに格納します。

参照

  • オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”を参照してください。

  • PowerAIM/TJNLの詳細については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。

  • Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。

  • データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)の詳細については、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。