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Symfoware Server V11.1.0  トラブルシューティング集(データベース簡単運用編)
FUJITSU Software

1.2 アプリケーション実行時の異常

アプリケーション実行時に発生したトラブルの事例、およびその対処方法について説明します。

サーバへの接続要求が拒否された

アプリケーション実行時に、以下のようなエラーメッセージが出力されることがあります。

JYP1010E サーバ接続要求が拒否されました.

【原因】

サーバと接続するための環境に誤りがあります。

【対処方法】

以下を確認します。

  • サーバが停止していないかを確認します。

WindowsWindowsの場合

  • Windowsのファイアウォールの設定を確認します。

    Symfoware ServerがインストールされているサーバのWindows ファイアウォールが有効の場合、Symfoware Serverが使用するポート番号が遮断されている可能性があります。

    ポート番号を遮断しないように、Windowsファイアウォールの設定を見直します。


ローカルメモリ不足が発生した

次のエラーが出力された場合、以下の対処を行ってください。

JYP5007E  RDBIIサーバ空間内のメモリ不足が発生しました.
JYP5107E  RDBIIサーバ空間内のメモリ不足が発生しました.
qdg12102u:  RDBII空間内ローカルメモリ不足が発生しました
qdg12693u:  RDBII空間内ローカルメモリ不足が発生しました

SolarisSolarisの場合

このエラーは、RDBIIサーバ空間内、データ・セグメント空間の拡張失敗時に発生します。

【対処方法】

swap(1M)コマンドで、空きのスワップスペースが充分かどうか確認してください。(swap -s)

空きが不足している場合は、スワップスペースの追加が必要です。


LinuxLinuxの場合

このエラーは、RDBIIサーバ空間内、データ・セグメント空間の拡張失敗時に発生します。

【対処方法】

free(1)コマンドで、空きのスワップスペースが充分かどうか確認してください。

空きが不足している場合は、スワップスペースの追加が必要です。


WindowsWindowsの場合

OSの仮想メモリが不足している可能性があります。

【対処方法】

タスクマネージャを起動し、パフォーマンスのメモリ使用量で、システム全体のメモリ使用量、物理メモリ量、コミットチャージ量、カーネルメモリ量を確認してください。なお、スワップスペースが不足している場合には、メッセージログファイルにメッセージが出力されます。

メッセージログファイルは、データ格納先:\RDBシステム名\USR\REPORT配下に“RDBシステム名.log”および“RDBシステム名.old”という名前で作成されます。

仮想メモリを大きくするためには、システムのプロパティで仮想メモリの値を変更し、システムを再起動してください。


テンポラリログファイルの空き領域が不足した

テンポラリログファイルの空き領域が不足すると、以下のようなエラーメッセージが出力されます。

JYP5004E  テンポラリログ域の領域が不足しました.
qdg12826u: テンポラリログファイルの領域が不足しました
qdg14221w: テンポラリログファイルの’BI’ログ域が満杯となりました 使用状況をファイル’/var/core/Symfo_RDBSYS1_templogshort_002.txt’に出力しました
qdg13880i: コネクションを回収しました コネクション識別子='23045*' 原因コード='4*' 調査コード='1*' 
【対処方法】

システムが自動的に、テンポラリログファイルの領域不足の原因となっているアプリケーションを強制回収して、領域不足を解消しています。

強制回収されたアプリケーションは、以下のいずれかに該当していますので、アプリケーションを修正してください。

  • 更新した後にCOMMIT処理が漏れていた場合には、COMMIT処理を追加してください。

  • 大量更新を行っていた場合には、短いトランザクションに分割してください。

  • 更新した後に大量検索していた場合には、更新後にCOMMITするか検索SQL文を見直してください。

強制回収されたアプリケーションは、イベントログまたはメッセージログファイルに、qdg13880i が原因コード'4' で出力されています。

強制回収されたアプリケーションには JYP1004E が返却されています。

メッセージログファイルは、以下に作成されます。

SolarisLinuxデータ格納先/SFWD/RDBシステム名/USR/REPORT配下に“RDBシステム名.log”および“RDBシステム名.old”という名前で作成されます。

Windowsデータ格納先:\SFWD\RDBシステム名\USR\REPORT配下に“RDBシステム名.log”および“RDBシステム名.old”という名前で作成されます。

必要な対処を終えたら、メッセージqdg14221wが示すファイルを削除してください。