ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

A.3.3 シェルスクリプトのカスタマイズ

リストアの前後処理シェルスクリプトをカスタマイズする方法について、以下に説明します。

ボリュームグループをリストアする場合

ファイルシステムが構築された論理ボリュームを含むボリュームグループがリストア対象の場合は、前後処理シェルスクリプトの修正が必要です。

シェルスクリプトを修正後、前処理のシェルスクリプト(OpcRestore.pre)の71行目のexit文をコメント(“#”)化してください。

注意

  • カスタマイズしていない状態では、ボリュームグループに対する前処理がエラーになります。

  • mountコマンドなどのOSコマンドのパラメーターやオプションは、運用に合わせて適宜修正してください。

VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用する場合

VERITAS Cluster Serverでクラスタ運用する場合で、業務ボリュームのマウントポイントがクラスタ業務に登録されているときは、前後処理シェルスクリプトのカスタマイズが必要です。

前後処理シェルスクリプト内のマウント/アンマウント処理を、マウントポイントリソースのオフライン/オンライン処理に変更してください。

また、マウントポイントリソースのオフライン/オンラインを行ってから実際にボリュームがアンマウント/マウントされるまで時間差があります。そのため、実際にアンマウント/マウントされるまで待ち合わせる処理(sleepやdfコマンドの結果を監視するなど)を、オフライン/オンラインの成否を判定する箇所のうしろに追加してください。

以下に、前後処理シェルスクリプトのカスタマイズ例を示します。

[例] リストアの前処理シェルスクリプト(OpcRestore.pre)の、アンマウント処理変更

[81、90、112、121行目]

(変更前)

/usr/sbin/umount $mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -offline リソース名 -sys システム名

[例] リストアの前処理シェルスクリプト(OpcRestore.pre)の、アンマウント待ち処理追加

[110、141行目]

(追加)

mount_status="mounted"
while [ $mount_status = "mounted" ]
do
mount_status=`/usr/sbin/mount | /usr/bin/nawk -v lv=$lvname 'lv==$1{flag=1; exit;} END{if(flag==1) print "mounted"; else print "not_mounted";}'`
done

[例] リストアの後処理シェルスクリプト(OpcRestore.post)の、マウント処理変更

[105、114、138、147行目]

(変更前)

/usr/sbin/mount $lvname $lv_mount_point

(変更後)

/opt/VRTSvcs/bin/hares -online リソース名 -sys システム名

[例] リストアの後処理シェルスクリプト(OpcRestore.post)の、マウント待ち処理追加

[132、165行目]

(追加)

mount_status="not_mounted"
while [ $mount_status = "not_mounted" ]
do
mount_status=`/usr/sbin/mount | /usr/bin/nawk -v lv=$lvname 'lv==$1{flag=1; exit;} END{if(flag==1) print "mounted"; else print "not_mounted";}'`
done