JFFieldクラスの継承クラス、JFFieldFilledクラス、JFTextAreaクラス(以下、テキスト編集部品)では入力フォーカスを得た場合、自動的に日本語入力システムの状態を変更する機能を提供しています。
指定可能な日本語入力システムの状態には以下の情報があります。
入力モード
入力モードは入力を行うときの文字種および文字の大きさのことです。
以下の識別子を論理和(|)で連結した値を指定することができます。
種類 | テキスト編集部品に定義されている識別子 | 識別子が表す文字の種類 |
---|---|---|
文字種 | MODE_NATIVE | 直接入力 |
MODE_ALPHANUMERIC | 英数字 | |
MODE_KATAKANA | カタカナ | |
MODE_HIRAGANA | ひらがな | |
文字の大きさ | MODE_ZENKAKU | 全角 |
MODE_HANKAKU | 半角 |
注意
日本語入力機能について
入力モードの指定が有効となるためには、JBKインストール時に「日本語入力機能の補完」を選択する必要があります。日本語入力システム制御機能は、ネイティブのライブラリを利用しているため、本機能を使用した場合、100%Pure Javaではなくなります。
入力スタイル
入力スタイルは、入力中の文字列を表示する形式のことです。
以下の識別子のいずれかを指定することができます。
テキスト編集部品に定義されている識別子 | 文字列の表示形式 |
---|---|
STYLE_DEFAULT_POSITION | 日本語入力システムのデフォルトの位置で編集を行います。 |
STYLE_OVER_THE_SPOT | 入力中の文字列は、テキスト編集部品のキャレット位置以降に表示されます。 |