ページの先頭行へ戻る
Interstage Studio 解説書
FUJITSU Software

1.2.1 アプリケーション開発の設計理念

Interstage Studioでは、WebアプリケーションやWebサービスなどのシステム開発の設計理念に"3階層モデル"を適用しています。

3階層モデルとは

システムの処理を、以下に示す"3つの処理ロジック層"に論理的に分けて開発、運用し、柔軟に分散配置した各処理ロジック層をオープンな技術で連携させる設計理念です。

表1.2 3階層モデルのロジック分類

処理ロジック層

概要

プレゼンテーション
ロジック

利用者とのインタフェース全般を制御します。
以下の処理があります。

  • 利用者への初期画面の表示

  • 利用者からの情報入力の受取りと構文レベルのチェック

  • 処理結果の表示など

ビジネス
ロジック

画面制御から渡された利用者の指示をもとに、アプリケーション本来の処理を行います。
以下の処理があります。

  • 財務会計

  • 在庫管理など

なお、必要に応じて、データベースロジックと連携してデータベースを操作します。

データベース
ロジック

ビジネスロジックからの指示に基づいてデータベースを操作します。
データベースの整合性を保証し、データベースの参照、更新などの処理を行います。
通常は、SymfowareやOracleなどのDBMS(DataBase Management System)によって行われます。

以下に、3階層モデルの概要を示します。

図1.3 3階層モデルを適用したアプリケーション開発の概要

3階層モデルでは、各処理ロジック層を分散して配置することにより、拡張性や保守性に優れた効率の良いシステムの開発を実現できます。

アプリケーションサーバは、"ビジネスロジックの実行環境の提供"と"アプリケーション間の連携"を実現しています。