ページの先頭行へ戻る
Interstage Service Integrator V9.5.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

E.3.3 ビジネス・プロセス実行環境への配備

作成したBPEL定義をビジネス・プロセス実行環境に配備します。

配備手順
  1. BPEL定義の転送

    BPEL定義を作成したマシンからビジネス・プロセス実行環境が作成されているマシンへBPEL定義を転送してください。

    BPELエディタで作成したBPEL定義のプロジェクトには、以下のBPEL定義が含まれています。定義はすべて同一ディレクトリ内に格納してください。

    • BPEL定義(.bpel)

    • WSDL定義(.wsdl)

    • deploy.xml

    また、WSDL定義で他の外部ファイルをインポートしている場合は、インポートしている外部ファイルも同一ディレクトリ内に格納してください。

  2. BPEL定義の配備

    ビジネス・プロセス実行環境が作成されているマシン上で、isibpeladminコマンドのdeployサブコマンドを使用してBPEL定義を配備します。

    配備は、手順の1で転送したBPEL定義を格納したディレクトリを指定します。

    isibpeladminコマンドのdeployサブコマンドについては、“ISI リファレンス”の“BPEL機能”の“BPEL定義の配備/配備解除/一覧表示コマンド”の“deployサブコマンド”を参照してください。

    なお、以下の場合はビジネス・プロセス実行環境を複数作成して配備してください。

    • 同じBPELプロセス名のBPEL定義を複数配備する場合

    • BPEL定義からBPEL定義で作成したサービスをInvokeで呼出す場合

BPEL定義の反映

BPEL定義はビジネス・プロセス実行環境の運用中に配備を行うことができます。

ビジネス・プロセス実行環境が起動している状態でBPEL定義を配備した場合、BPEL定義は自動的にビジネス・プロセス実行環境に配備されます。

また、ビジネス・プロセス実行環境が停止している状態でBPEL定義を配備した場合、配備したBPEL定義は配備待ちとなり、ビジネス・プロセス実行環境の起動時に配備されます。

ポイント

BPEL定義を配備した場合、ビジネス・プロセス実行環境へのBPEL定義の配備状態により以下の2つの状態があります。

  • 配備済み状態

    ビジネス・プロセス実行環境への配備が完了した状態です。

  • 配備待ち状態

    ビジネス・プロセス実行環境への配備が未完了で、配備待ちの状態です。

    配備待ち状態のBPEL定義は次回ビジネス・プロセス実行環境を起動したときに、ビジネス・プロセス実行環境に配備されます。

BPEL定義の配備結果の確認

以下に、配備結果を確認する手順を説明します。

ビジネス・プロセス実行環境が起動している状態でBPEL定義を配備した場合

コマンドの実行結果を確認してください。

  • WSBPEL-52501が出力された場合

    配備が完了しました。

    使用例
    isibpeladmin deploy --target ode BPEL_Sample001
    INFO: WSBPEL-52501: 配備処理が完了しました: BPELプロセス名=BPELSample001
  • WSBPEL-52011が出力された場合

    配備に失敗しました。イベントログまたはシステムログにエラーメッセージが出力されます。出力されているエラーメッセージから原因を特定し、対処を行ってください。

    使用例
    isibpeladmin deploy --target ode BPEL_Sample002
    ERROR: WSBPEL-52011: 配備に失敗しました: BPELプロセス名=BPELSample002 ID=BPEL_Sample002_1297058215971
  • WSBPEL-52551が出力された場合

    ビジネス・プロセス実行環境の起動後の最初の配備、またはビジネス・プロセス実行環境が高負荷な状態では、本メッセージが出力される場合があります。

    使用例
    isibpeladmin deploy --target ode BPEL_Sample001
    WARNING: WSBPEL-52551: 配備結果を取得できませんでした: BPELプロセス名=BPELSample001 ID=BPEL_Sample001_1297057600598

    isibpeladminコマンドのlistサブコマンドを実行し、BPELプロセス名の一覧を表示し、配備状態を確認してださい。表示された場合、配備は完了しており配備済み状態です。表示されない場合、ビジネス・プロセス実行環境への定義の配備に時間がかかっている、または配備に失敗している可能性があります。イベントログまたはシステムログで配備結果を確認してください。

    isibpeladminコマンドのlistサブコマンドについては、“ISI リファレンス”の“BPEL機能”の“BPEL定義の配備/配備解除/一覧表示コマンド”の“listサブコマンド”を参照してください。

ビジネス・プロセス実行環境が停止している状態でBPEL定義を配備した場合

コマンドの実行時に以下のメッセージが表示されます。

  • WSBPEL-52551: 配備結果を取得できませんでした

    isibpeladminコマンドのlistサブコマンドを“--nodeploy”オプションを指定して実行します。配備したBPEL定義のBPELプロセス名が一覧に表示されることを確認してください。

    使用例
    isibpeladmin deploy --target ode BPEL_Sample001
    WARNING: WSBPEL-52551: 配備結果を取得できませんでした: BPELプロセス名=BPELSample001 ID=BPEL_Sample001_1297057600598
    isibpeladmin list --nodeploy ode
    BPELSample001

    ビジネス・プロセス実行環境を起動すると、BPEL定義がビジネス・プロセス実行環境に反映され、配備済み状態となります。

    isibpeladminコマンドのlistサブコマンドを実行し、BPELプロセス名の一覧を表示し、配備状態を確認してください。表示された場合、配備は完了しており配備済み状態です。表示されない場合、ビジネス・プロセス実行環境への定義の反映に時間がかかっている、または配備に失敗している可能性があります。イベントログまたはシステムログで配備結果を確認してください。

イベントログ/システムログの確認方法

コマンドが出力したメッセージのパラメタの“BPELプロセス名”と“ID”は、ビジネス・プロセス実行環境へのBPEL定義の配備状態の確認に使用します。配備状態の確認を行うときは、イベントログまたはシステムログから、これらの値と同一の値がパラメタとして出力されているメッセージを確認してください。

ビジネス・プロセス実行環境へのBPEL定義の配備が完了している場合は、WSBPEL-44402の情報メッセージが出力されます。失敗している場合は、エラーメッセージが出力されます。出力されているエラーメッセージから原因を特定し、対処を行ってください。


配備が完了後、BPEL起動アプリケーション開発者に、BPEL定義の公開用WSDL定義を提供します。公開用WSDL定義は、isibpelwsdlexportコマンドを使用して作成します。

isibpelwsdlexportコマンドは、WSDL定義取得対象のBPEL定義が配備されているビジネス・プロセス実行環境が存在するマシン上で実行します。

isibpelwsdlexportの詳細は、“ISI リファレンス”の“BPEL機能”の“セットアップコマンド”の“isibpelwsdlexport”を参照してください。