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Interstage Service Integrator V9.5.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

B.11 ヘッダ伝送定義の詳細

ヘッダ伝送定義の詳細について説明します。

用語の定義:

ここでは、RFC2616に従いHTTPヘッダのfield-nameとfield-valueという単語を使います。

例)

Content-Type : text/xml

field-nameは“Content-Type”になります。

field-valueは“text/xml”になります。

ヘッダ伝送定義とは、ISIのSOAPアダプタにてカスタムHTTPヘッダの送受信を行うための定義です。

ヘッダ伝送の定義を行うことで、SOAP通信のサービスエンドポイント単位で、カスタムHTTPヘッダの送受信が可能になります。インバウンド、アウトバウンドどちらのサービスエンドポイントでも利用できます。

具体的には、ヘッダ伝送定義を作成することで以下の処理が可能になります。

ヘッダ伝送定義ファイル

ヘッダ伝送の定義は、以下のファイルを編集します。

本定義ファイルは、インストール時に作成されません。必要に応じてユーザが作成してください。


<INSDIR>\etc\def\soap\headercoop.properties


/opt/FJSVesi/etc/def/soap/headercoop.properties

ヘッダ伝送定義フォーマット

ヘッダ伝送定義ファイルに記述する、ヘッダ伝送定義のフォーマットについて説明します。ヘッダ伝送の定義は、以下のフォーマットに従った内容を、ヘッダ伝送定義ファイルに一行ずつ記述することで定義されます。

ヘッダ伝送定義の定義フォーマットは以下のとおりです。

項目名

説明

指定例

サービスエンドポイント名

HTTPヘッダ伝送を行うSOAPアダプタのサービスエンドポイント名を指定します。

service1

field-name

送信したいHTTPヘッダ名(field-name)を指定します。

X-SAMPLE

共通メッセージのヘッダキー値

field-valueとして送信したい値が格納された、共通メッセージのヘッダキー値を指定します。

user.send.header1

指定例)
service1.send.X-SAMPLE=user.send.header1

この例では、“service1”というサービスエンドポイント定義について、SOAPメッセージ送信時に、“X-SAMPLE”というfield-nameのHTTPヘッダが送信されます。

このHTTPヘッダのfield-valueには、共通メッセージのヘッダキー値“user.send.header1”に対応する値が指定されます。

項目名

説明

指定例

サービスエンドポイント名

HTTPヘッダ伝送を行うSOAPアダプタのサービスエンドポイント名を指定します。

service1

field-name

受信したいHTTPヘッダ名(field-name)を指定します。

X-SAMPLE

共通メッセージのヘッダキー値

受信したfield-valueを格納する、共通メッセージのヘッダキー値を指定します。

user.receive.header1

指定例)
service1.receive.X-SAMPLE=user.receive.header1

この例では、“service1”というサービスエンドポイント定義について、SOAPメッセージ受信時に、“X-SAMPLE”というfield-nameのHTTPヘッダのfield-valueが、共通メッセージのヘッダキー値“user.receive.header1”に格納されます。