インベントリ管理を使用する場合は、使用するデータベースに応じたディスク資源が必要です。
フレームワークのデータベース作成が完了した時点で、ファイルシステム上にインベントリデータベース(50MB)が自動的に簡易作成されていますが、インベントリ管理の機能を使用する場合は、インベントリデータベースを再作成する必要があります。
以下の見積もり式からインベントリデータベースのサイズを算出し、インベントリデータベースの構築操作を行ってください。
インベントリデータベースの構築手順については“インベントリ管理のデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
インベントリデータベースの容量の見積もり方法を以下に示します。
インベントリ管理を使用する場合
インベントリデータベースの容量 = インベントリ管理で使用する容量 |
インベントリ管理+ソフトウェア修正管理を使用する場合
インベントリデータベースの容量 = インベントリ管理で使用する容量 + ソフトウェア修正管理で使用する容量 |
インベントリ管理で使用する容量の見積もり式
インデックスあり | (2.50 × M + 2.00 × R + 73.05) × n / 1000 [MB] |
インデックスなし (Windows版のみ) | (2.00 × (M + R) + 61.97) × n / 1000 [MB] |
n:収集対象ノードの数
M:1ノードあたりのソフトウェア情報の数
R:1ノードあたりのレジストリ情報の数
ソフトウェア修正管理で使用する容量の見積もり式
インデックスあり | ((3.00 + 1.33 × P) × s + 4.23 × P) / 1000 [MB] |
インデックスなし (Windows版のみ) | ((2.00 + 1.33 × P) × s + 4.10 × P) / 1000 [MB] |
s:収集対象サーバの数
P:1サーバあたりの修正の数
ポイント
インベントリデータベースの見積もりについて
Solaris版/Linux版の場合、データベースをディスクパーティション上とファイルシステム上のどちらに作成するかは、データベース作成時に選択できます。
ただし、ファイルシステム上にデータベースを作成する場合、作成できるデータベースサイズは、2000MBまでです。
見積もりが2000MB以上の容量が必要な場合は、ディスクパーティション上にデータベースを作成してください。
また、資源配付機能によるインベントリ収集を実施する場合、1サーバが管理するインベントリ収集対象ノード数に応じて、Symfowareのテンポラリログファイルサイズを変更する必要があります。
Symfowareのテンポラリログファイルサイズの見積もり方法を以下に示します。
AIログ域サイズ = 65 + (2.50 × M + 2.00 × R + 73.05) × (n + 1) / 1000 [MB] |
BIログ域サイズ = AIログ域サイズ |
n:1サーバが管理するインベントリ収集対象ノード数の最大値
M:1ノードあたりの収集されるソフトウェア情報の数
R:1ノードあたりの収集されるレジストリ情報の数
Symfowareのテンポラリログファイルサイズの変更は、運用管理サーバ上でSymfowareのサービス/デーモンが停止していることを確認したうえで、以下を実行してください。
【Windowsの場合】
set RDBNAME=CENTRIC rdblog -U -t <BIログ域サイズ> <AIログ域サイズ> |
【Solarisの場合】
set RDBNAME=CENTRIC /opt/FSUNrdb2b/bin/rdblog -U -t <BIログ域サイズ> <AIログ域サイズ> |
【Linuxの場合】
set RDBNAME=CENTRIC /opt/FJSVrdb2b/bin/rdblog -U -t <BIログ域サイズ> <AIログ域サイズ> |
ソフトウェア修正管理機能を使用する場合
ソフトウェア修正管理機能を使用する場合は、インベントリ管理を使用する場合に必要なディスク容量に加え、以下に示すディスク容量が必要となります。
ディスク容量(MB) = インベントリ情報を管理するノード数 × 0.032 |
また、管理対象であるノードに適用されているソフトウェア修正の数が増加するごとにディスク使用量は増加します。上記のディスク容量に、以下の見積もり式から算出したディスク容量を加算して、余裕を持たせたディスク容量としてください。
ディスク容量(MB) = |