Systemwalker Centric Managerを導入するにあたっては、事前に管理対象とするシステムやネットワークに関する情報を収集しておく必要があります。導入時に最低限必要となる情報を以下に示します。
管理対象とするネットワークについての情報
ネットワーク構成
サブネットの数
1サブネットあたりのノード数
部門間の回線種別(専用線、ISDN回線など)
部門間の回線速度
これらの情報は、管理ドメイン/サブドメインの構成を検討する場合に必要となります。管理ドメインとサブドメインについては、“システム構成”を参照してください。
管理対象とするサブネットについての情報
サブネットアドレス
サブネットマスク/プレフィックス長
DHCPのアドレス範囲
これらの情報は、[Systemwalkerコンソール]を編集する場合や監視業務を行う場合に必要となります。
管理対象とするノードについての情報
ホスト名
IPアドレス
サブネットマスク/プレフィックス長
OS種別
SNMPエージェントのインストールの有無
SNMPエージェントの設定
(SNMPのバージョン、コミュニティ名、SNMPv3の設定)(注)
動作しているポートの情報(ICMP、SNMP以外のプロトコルを使用して監視を行う場合)
Systemwalkerのインストールの有無
Systemwalkerをインストールする場合のインストール種別
クラスタ構成の有無
これらの情報は、管理対象とするノードの管理方法を検討する場合や監視業務、配付業務などを行う場合に必要となります。
注)
コミュニティ名
SNMPエージェントのMIB情報にアクセスする際に使用する認証用の文字列です。SNMPv1またはSNMPv2CのSNMPエージェントと通信を行う場合に必要となります。
そのため、Systemwalker Centric Managerで定義するコミュニティ名は、SNMPエージェントで設定されているものと合わせる必要があります。またSNMPエージェントにて変更した場合は、その都度、Systemwalker Centric Manager側でも変更してください。
[ノード検出]の設定画面
[MIB取得]/[MIB設定]
[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブの[Rコミュニティ名]
[フォルダプロパティ]の[ネットワーク]タブの[SNMPコミュニティ名]
SNMPv3の設定
SNMPv3エージェントのMIB情報にアクセスする際には、SNMPv3で新しく追加されたセキュリティパラメタを使用する必要があります。
ユーザ名
セキュリティエンジンID
セキュリティレベル (authPriv/authNoPriv/noAuthNoPriv)
認証プロトコル (MD5/SHA)
認証パスワード
暗号化プロトコル (DES/AES/3DES)
暗号化パスワード
Systemwalker Centric Managerで定義するSNMPv3のセキュリティパラメタ
コミュニティ名同様、SNMPエージェントで設定されているものと合わせる必要があります。またSNMPエージェントにて変更した場合は、その都度、Systemwalker Centric Manager側でも変更してください。
[ノード検出]の設定画面 (セキュリティエンジンIDは除く)
[MIB取得]/[MIB設定]
[ノードプロパティ]の[ネットワークタブ]の[SNMPv3の設定]
[フォルダプロパティ]の[ネットワークタブ]の[SNMPv3の設定]
SNMPv3トラップを送信するノードが所属する部門フォルダのプロパティ
Systemwalker Centric Managerで監視に使用するMIB情報については、以下を参照してください。SNMPエージェント側の設定にてアクセス制御を設定した場合、正しく監視できないことがあります。
運用管理サーバの場合:“SNMPエージェントのインストール”
部門管理サーバ・業務サーバの場合:“SNMPエージェントのインストール”
運用管理クライアント・クライアントの場合:“SNMPエージェントのインストール”
インストール時に必要な情報
Systemwalker Centric Managerをインストールするときには、以下の情報が必要です。これらの情報は、インストールを実行する前に収集し、システムの構成を決定しておいてください。
インストール種別
インストールオプション機能
詳細については“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。
ディスクの空き容量
詳細については、各インストール種別の環境構築を参照してください。
インストール先ディレクトリ
スタートアップアカウント【Windows】
また、利用する機能により以下の情報が必要です。
部門管理サーバや業務サーバをインストールする場合、または、インストールオプションで、[イベント監視]を選択した場合
イベント通知先と自ホスト名取得方法
クライアントのインストールで資源配付クライアントが新規にインストールされる場合
資源配付クライアントの設定
運用管理サーバの環境作成時に必要な情報
運用管理サーバの環境作成時に必要となる以下の情報を収集します。各項目の詳細については、“運用管理サーバの環境構築”を参照してください。
管理ドメイン名
管理対象ノード数
インベントリデータベースの作成の有無
データベースを作成するドライブ/パーティションのフォーマット種別(Windows版の場合は、NTFSでフォーマットされている必要があります。)
データベースを作成するドライブ/パーティションのディスクの空き容量