本書の目的
本書は、PRIMECLUSTER GLS (伝送路二重化機能) の機能および導入、運用管理手順について説明したものです。GLSとは、Global Link Servicesの略称です。
本書の読者
本書は、伝送路二重化機能の導入、運用管理を行うシステム管理者を対象にしています。また、クラスタ制御の基本部であるPRIMECLUSTERについて理解していることを前提としており、一部の用語および項目については説明を省略しています。
本書の構成
本書の構成は以下のとおりです。
伝送路二重化機能の概要について説明しています。
伝送路二重化機能が提供する機能について説明しています。
伝送路二重化機能の環境設定方法について説明しています。
伝送路二重化機能の運用方法について説明しています。
伝送路二重化機能のクラスタシステム環境での運用方法について説明しています。
伝送路二重化機能のトラブル発生時に必要な調査資料について説明しています。
伝送路二重化機能が提供するコマンドの使用方法について説明しています。
伝送路二重化機能が出力するメッセージについて記述しています。
伝送路二重化機能の環境設定例について記述しています。
伝送路二重化機能の仮想マシン機能上での運用方法 (RHEL5の場合) について説明しています。
伝送路二重化機能の仮想マシン機能上での運用方法 (RHEL6の場合) について説明しています。
伝送路二重化機能のVMware上での運用方法について説明しています。
伝送路二重化機能を使用した場合によくあるトラブルの原因/対処について説明します。
伝送路二重化機能を運用する前に確認する設定について説明します。
伝送路二重化機能の新規機能および仕様変更点について記述しています。
伝送路二重化機能に関連する用語について説明しています。
本書の表記について
特に注意すべき事項の前には、以下の記号が付いています。
ポイント
ポイントとなる内容について説明します。
注意
注意する項目について説明します。
例
例題を用いて説明します。
参考
ご利用になるうえで参考になる情報を示します。
参照
参照するマニュアル名などを説明します。
略称
本書では、下記の製品名称を略称で表記しています。
名称 | 略称 | |
---|---|---|
Red Hat Enterprise Linux 5 | RHEL5 | RHEL |
Red Hat Enterprise Linux 6 | RHEL6 | |
PRIMEQUEST 仮想マシン機能 | 仮想マシン機能 | |
Linux 仮想マシン機能 | ||
RHEL5-Xen 仮想マシン機能 |
商標について
UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。
Red Hat は米国およびそのほかの国において登録された Red Hat, Inc. の商標です。
Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
VMwareは、米国およびその他の地域におけるVMware,Incの登録商標または商標です。
出版年月および版数
2008年5月 第1版 |
告知文
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。
お願い
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All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2008-2013
追加・変更内容 | 変更箇所 | 版数 |
---|---|---|
HUB-HUB間監視の動作説明を修正しました。 | 2.4.1.2 HUB-HUB間監視機能を使用する | 第5.1版 |
ethtoolコマンドを利用して物理NICの設定を変更した場合の留意事項を追加しました。 | 2.10.4 仮想NIC方式による二重化運用時の留意事項 | |
IPv6およびDualStackの場合の設定例を追加しました。 | 3.3.3 仮想NIC方式 | |
「2) PCLの他ノードに対する監視の設定」に参考および注意を追加しました。 | 3.10.1.1 監視先情報の設定 | |
仮想NIC方式の場合に、hanetparamコマンドの-iオプションで引継ぎIPアドレスを指定するときの注意事項を追加しました。 | 7.17 hanethvrscコマンド | |
以下のメッセージを記述しました。
| A.1.3 コンソール出力メッセージ(800~900番台) | |
メッセージのプライオリティ、ファシリティの情報を追加しました。 | A.1.3 コンソール出力メッセージ(800~900番台) | |
KVMゲストでサポートする二重化方式にGS連携方式を追加しました。 | D.3.2 各伝送路二重化方式のサポート範囲 | |
環境設定例を改訂しました。 | D.6.2 KVMホスト上でゲストドメインのネットワークを高信頼化する設定例(タグVLAN) | |
「(6) GLSの仮想インタフェースが束ねるNICに対するメッセージ出力条件」を追加しました。 | H.8.3 非互換機能 | |
「(2) GLSの仮想インタフェースに対するメッセージ出力条件」を追加しました。 | H.9.3 非互換機能 |