CHANGE ENV文により、現在の動作環境を動的に変更することができます。
CHANGE ENV文を実行すると、それ以前に実行した以下の制御文は無効になります。
ACCESS PLAN文
SET CATALOG文
SET SCHEMA文
SET SESSION AUTHORIZATION文
SET TRANSACTION文
SNAP文
SQL TRACE文
変更できる実行パラメタ
CHANGE ENV文で変更できる実行パラメタを以下に示します。
実行パラメタ | 概要 | 備考 |
---|---|---|
CHOOSE_TID_UNION | WHERE句にブール演算子“OR”、または行値構成子を指定した場合、TIDユニオンマージのアクセスプランのみを作成するか否か | 最適化パラメタ |
GROUP_COL_COND_MOVE | 導出表を絞り込む探索条件を指定した場合、その探索条件を導出表のWHERE句に移動するか否か | |
IGNORE_INDEX | インデックスを使用しないアクセスプランを選択するか否か | |
INACTIVE_INDEX_SCAN | 非活性状態のインデックスDSIを含むインデックスを使用したアクセスプランを選択するか否か | |
JOIN_ORDER | 結合表と他の表のジョイン順 | |
JOIN_RULE | ジョインする方法 | |
MAX_SCAN_RANGE | インデックス、クラスタキー、または分割キーの検索範囲の最大数 | |
SAME_COST_JOIN_ORDER | 最適化情報を設定していない場合、ジョイン順をV5以前と同じにするか否か | |
SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE | 四則演算の検索範囲について、インデックス範囲検索、または、クラスタキーの検索を行うか否か | |
SQL_ADVISOR(注) | SQL文に対するアドバイスを出力するか否か | |
SCAN_KEY_CAST | 探索条件のCASTオペランドに指定した列でインデックスの範囲検索、または、クラスタキー検索を行うか否か | |
SS_RATE | 述語ごとの検索範囲の選択率の値 | |
TID_SORT | インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルでTIDソートを利用するか否か | |
TID_UNION | TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にするか否か | |
USQL_LOCK | UPDATE文:探索またはDELETE文:探索の更新標的レコードを位置づける部分の占有モード | |
MAX_PARALLEL(注) | データベースを並列に検索する場合の多重度 | ― |
PARALLEL_SCAN(注) | アプリケーション単位またはコネクション単位にデータベースを並列に検索するか否か | |
R_LOCK | 排他の単位を行とする | |
SORT_HASHAREA_SIZE | ソート処理がレコードをハッシングして格納するための領域サイズ | |
SORT_MEM_SIZE | 作業用ソート領域として使うメモリサイズ | |
WORK_MEM_SIZE | 作業用テーブルとして使うメモリサイズ |
注)データベース簡単運用の場合は、指定できません。
上記の実行パラメタのうち、アクセスプランを変更するパラメタを、最適化パラメタと呼びます。実行パラメタの詳細については、“5.4 CHANGE ENV文”を参照してください。