DataSetオブジェクトを使用して、任意の方向で更新可能なデータ参照をするサンプルコードについて説明します。
カーソルとは異なり、データをVisual Studioの内部にコレクション(DataSet)として取り込んで参照します。
更新方法は、“A.2.5 CommandBuilderを利用した更新”を参照してください。
本サンプルコードでは、取得データをグリッドビューコントロールで表示します。事前にフォームへグリッドビューコントロール(GridView1)を追加してください。
アプリケーションの手順
SymfowareConnectionオブジェクトでコネクションを接続します。詳細は、“A.2.1 接続および切断”を参照してください。
SymfowareDataAdapterオブジェクトを生成します。(SymfowareDataAdapterのSelectCommandのCommandTextプロパティへ問合せ式を設定します)
DataSetオブジェクトを生成します。
SymfowareDataAdapter.FillメソッドでデータをDataSetへ取得します。
DataSetのデータをグリッドビューコントロールにて参照します。
コネクションを切断します。
オブジェクトを破棄します。
エラー処理については、“A.2.8 エラー処理”を参照してください。
try { // SymfowareConnectionオブジェクトの生成 SymfowareConnection con = new SymfowareConnection("DATA SOURCE=127.0.0.1;PORT=26551;" + "INITIAL CATALOG=TEST;USER ID=USER01;PASSWORD=PASS01"); // 1. コネクション接続 con.Open(); // 2. SymfowareDataAdapterオブジェクトの生成 SymfowareDataAdapter adp = new SymfowareDataAdapter("SELECT * FROM SAMPLE1.TESTTBL", con); // 3. DataSetオブジェクトの生成 DataSet dst = new DataSet(); // 4. DataSetオブジェクトへデータを取得 adp.Fill(dst, "TESTTBL"); // 5. DataSetのデータをGridViewコントロールで参照する this.GridView1.DataSource = dst; GridView1.DataMember = "TESTTBL"; GridView1.DataBind(); // 6. コネクション切断 con.Close(); // 7. オブジェクトの破棄 con.Dispose(); adp.Dispose(); dst.Dispose(); } // エラー処理 catch (Exception e1) { // エラー処理ルーチンを記述 }