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Symfoware Server V11.1.0 アプリケーション開発ガイド(.NET Data Provider編)
FUJITSU Software

A.2.3 DataSetでの参照

DataSetオブジェクトを使用して、任意の方向で更新可能なデータ参照をするサンプルコードについて説明します。

カーソルとは異なり、データをVisual Studioの内部にコレクション(DataSet)として取り込んで参照します。

更新方法は、“A.2.5 CommandBuilderを利用した更新”を参照してください。

本サンプルコードでは、取得データをグリッドビューコントロールで表示します。事前にフォームへグリッドビューコントロール(GridView1)を追加してください。

アプリケーションの手順

  1. SymfowareConnectionオブジェクトでコネクションを接続します。詳細は、“A.2.1 接続および切断”を参照してください。

  2. SymfowareDataAdapterオブジェクトを生成します。(SymfowareDataAdapterのSelectCommandのCommandTextプロパティへ問合せ式を設定します)

  3. DataSetオブジェクトを生成します。

  4. SymfowareDataAdapter.FillメソッドでデータをDataSetへ取得します。

  5. DataSetのデータをグリッドビューコントロールにて参照します。

  6. コネクションを切断します。

  7. オブジェクトを破棄します。

エラー処理については、“A.2.8 エラー処理”を参照してください。

try
{
    // SymfowareConnectionオブジェクトの生成
    SymfowareConnection con = new SymfowareConnection("DATA SOURCE=127.0.0.1;PORT=26551;" +
"INITIAL CATALOG=TEST;USER ID=USER01;PASSWORD=PASS01");
    // 1. コネクション接続
    con.Open();
    // 2. SymfowareDataAdapterオブジェクトの生成
    SymfowareDataAdapter adp = new SymfowareDataAdapter("SELECT * FROM SAMPLE1.TESTTBL", con);
    // 3. DataSetオブジェクトの生成
    DataSet dst = new DataSet();
    // 4. DataSetオブジェクトへデータを取得
    adp.Fill(dst, "TESTTBL");
    // 5. DataSetのデータをGridViewコントロールで参照する
    this.GridView1.DataSource = dst;
    GridView1.DataMember = "TESTTBL";
    GridView1.DataBind();
    // 6. コネクション切断
    con.Close();
    // 7. オブジェクトの破棄
    con.Dispose();
    adp.Dispose();
    dst.Dispose();
}
// エラー処理
catch (Exception e1)
{
    // エラー処理ルーチンを記述
}