Advanced Backup Controllerによる異常時に備えたデータベースのリフレッシュバックアップについて説明します。
業務単位を構成する複数のデータベーススペースのうち、一部のデータベーススペースのみを再バックアップするには、デバイス単位の分割バックアップ機能を利用します。これをリフレッシュバックアップと呼びます。
なお、アーカイブログ運用から切り離した退避データを作成する場合には、デバイス単位のバックアップであるリフレッシュバックアップはできません。
swstbackupコマンドにデバイス名を指定することでリフレッシュバックアップを行います。
参照
swstbackupコマンドの指定方法の詳細については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。
rdbmrdmpコマンドにデータベーススペース名を指定することでリフレッシュバックアップを行います。
参照
rdbmrdmpコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
swstbackupコマンドを使用して、ユーザロググループ名“grp1”が使用するデータベーススペースをバックアップしたあと、ユーザロググループ名“grp1”に属するデータベーススペース“DBSP_2”だけをリフレッシュバックアップする場合の手順を以下に示します。
(1) 同期処理を行います。 ――― swststartsyncコマンド (2) 同期処理の完了を確認します。 ――― swstsyncstatコマンド (3) Advanced Backup Controllerにより退避データを ――― swstbackupコマンド 取得します。 (nオプション) (4) 次回の退避データ取得に備えて、同期処理を行い ――― swststartsyncコマンド ます。 (5) 目的業務を実行します。 (6) 同期処理の完了を確認します。 ――― swstsyncstatコマンド (7) アーカイブログファイルの強制切替えを行います。 ――― rdblogコマンド (Sオプションかつ aオプションかつ gオプション) (8) Advanced Backup Controller により退避データを ――― swstbackupコマンド 取得します。 (9) 次回の退避データ取得に備えて、同期処理を行い ――― swststartsyncコマンド ます。
以下の例は、DBSP_2に対応するデバイスが“/dev/sfdsk/class0003/rdsk/disk010001.volume0001”であった場合を想定しています。
$ swststartsync -n grp1 $ swstsyncstat -n grp1 $ swstbackup -n grp1 grp1 swstbackup completed $ swststartsync -n grp1 目的業務の実行 $ swstsyncstat -n grp1 $ rdblog -S -a -g grp1 $ swstbackup /dev/sfdsk/class0003/rdsk/disk010001.volume0001 /dev/sfdsk/class0003/rdsk/disk010001.volume0001 swstbackup completed $ swststartsync /dev/sfdsk/class0003/rdsk/disk010001.volume0001