バッチ業務は、同じ処理を再実行することが可能なため、更新ログを保持する必要がありません。業務中に異常が発生した場合は、退避データから業務開始時点の状態にリカバリしたあと、バッチ業務を再実行することにより、リカバリすることができます。
Symfoware/RDBの運用開始時点では、リカバリを適用する運用になっているので、以下の手順でリカバリを適用しない運用へと変更してください。
リカバリを適用しない運用への変更
DSIのバックアップ
リカバリを適用しない運用への変更は、rdbrtrコマンドで行います。
参照
rdbrtrコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
リカバリを適用しない運用へ変更する場合の例を以下に示します。
$ rdbrtr -i 在庫管理DB.在庫表DSI -n
注意
リカバリを適用しない運用中でも、アプリケーションでデータベースを更新することができます。しかし、トランザクション途中でロールバックが発生した場合にロールバックが不可になり、該当の資源が更新済であれば、アクセス禁止の状態になります。この場合、以下のメッセージが出力されます。
qdg03400u ロールバックが不可能なため, データベースをアクセス禁止状態にしました…
ロールバック不可が発生した場合の対処については、“11.7.1 ロールバック不可からのリカバリ”を参照してください。
リカバリを適用しない運用では、運用中に行った更新ログなどがテンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルに記録されません。そのため、ダウンリカバリ、メディアリカバリおよびロールバックが不可能となります。異常が発生した場合のリカバリのために退避データを取得してください。