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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

4.4.1 バックアップ周期

アーカイブログ運用を行っている場合、データベースおよびRDBディクショナリを定期的にバックアップしてください。

アーカイブログをバックアップする運用を行っている場合は、アーカイブログファイルも定期的にバックアップしてください。

定期的にバックアップする間隔のことをバックアップ周期と呼びます。毎朝バックアップする場合は、バックアップ周期は1日となります。

参考

  • RDBディクショナリを更新する機能を、以下に示します。

    表4.5 RDBディクショナリを更新する機能一覧

    分類

    機能名

    SQLの文/要素

    順序、一時表、データベース定義文、データベース操作文、スキーマ定義文、スキーマ操作文、格納構造定義文、格納構造操作文(PRINT STATISTICS文を除く)、資源操作文、利用者制御文、アクセス制御文、システム制御文

    RDBコマンド

    rdbalidxコマンド、rdbalmdsiコマンド、rdbauditコマンド、rdbddlexコマンド、rdbddlfixコマンド、rdbenckeyコマンド、rdbfmtコマンド、rdbgcdsiコマンド、rdbrcvコマンド、rdbrcvdicコマンド、rdbsaloaderコマンド、rdbsloaderコマンド、rdbsuloaderコマンド、rdbupsコマンド(cオプション除く)

    DSIの容量拡張/拡張領域の返却

    • 格納構造定義を行わないデータベース定義を行っている場合、かつ、動作環境ファイルで指定する以下の実行パラメタで拡張量を指定した場合
      - DEFAULT_INDEX_SIZE
      - DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE
      - DEFAULT_TABLE_SIZE

    • 一時表を使用している場合

    • rdbalmdsiコマンドまたはDSI定義文による自動容量拡張の定義後に以下の操作を行う場合
      - データ操作文
      - rdbgcdsiコマンドのcオプション
      - rdbfmtコマンドのcオプション
      - rdbsaloaderコマンド
      - rdbsloaderコマンド
      - rdbsuloaderコマンド
      - rdbuptコマンド

    • DSI変更文による容量拡張を行った場合

  • SQLの文/要素については、“SQLリファレンス”を参照してください。

  • RDBコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

メディアリカバリでは、退避データを利用して、データベースやRDBディクショナリをバックアップ時点の状態にリカバリします。その後、バックアップ時点以降に蓄積されたアーカイブログを、データベースやRDBディクショナリに反映することで、最新状態にリカバリします。

このため、バックアップ周期は、バックアップに要する時間(データベースの規模、および、アーカイブログをバックアップする運用の場合は、バックアップするアーカイブログ量)やリカバリに要する時間(アーカイブログ量)を考慮して、管理者が決めてください。

また、バックアップ実施中の外部ファイルの入出力障害に備えるため、退避データは最低でも2世代は管理しておいてください。

退避データの取得は、Symfoware/RDBの起動直後または停止直前に行うようにしてください。

注意

  • 以下に示す機能では、データベースの更新ログを取得しません。そのため、以下の各機能が正常終了すると、運用方法に関わらず、それ以前に取得した退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。異常時に備えて、DSIの退避データを取得しなおしてください。同時にRDBディクショナリの退避データも取得しなおしてください。

    分類

    機能名

    SQLの文/要素

    バックアップ対象DSIに対する格納構造操作(DROP DSI文、DROP TABLE CASCADE文、DROP SCHEMA CASCADE文)、および格納構造定義文(CREATE DSI文)

    データベースのリカバリ

    rdbrcvコマンド(Lオプション、およびFオプションかつEオプション)

    DSIの再作成

    rdbfmtコマンド、rdbgcdsiコマンド、rdbrcvコマンド、rdbsaloaderコマンド、rdbsloaderコマンド、rdbsuloaderコマンド

    リカバリ機能の抑止および解除

    rdbrtrコマンド(nオプションかつiオプション)およびrdbrlsコマンド(nオプションかつiオプション)

    システムファイルのリカバリ

    アーカイブログファイルのリカバリ(スケーラブルログ運用を行っている場合は、DSIの属するロググループのアーカイブログのリカバリを行った場合)

    アーカイブログファイルのリカバリについては、“11.6 アーカイブログファイルのリカバリ”を参照してください。

    SQLの文/要素については、“SQLリファレンス”を参照してください。

    RDBコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 以下に示す機能では、RDBディクショナリの更新ログを取得しません。そのため、以下の各機能が正常終了すると、運用方法に関わらず、それ以前に取得した退避データを用いたリカバリが実行できなくなります。異常時に備えて、RDBディクショナリの退避データを取得しなおしてください。同時にDSIの退避データも取得しなおしてください。

    分類

    機能名

    RDBディクショナリのリカバリ

    rdbrcvdicコマンド(Lオプション)

    RDBディクショナリの再構築

    rdbcrdicコマンド、rdbaldicコマンド、rdbgcdicコマンド

    リカバリ機能の抑止および解除

    rdbrtrコマンド(nオプションかつzオプション)およびrdbrlsコマンド(nオプションかつzオプション)

    システムファイルのリカバリ

    アーカイブログファイルのリカバリ(スケーラブルログ運用を行っている場合は、システムロググループのアーカイブログのリカバリを行った場合)

    アーカイブログファイルのリカバリについては、“11.6 アーカイブログファイルのリカバリ”を参照してください。

    RDBコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

ポイント

アーカイブログ運用を行っているいないに関わらず、バッチ更新の開始前および終了した契機で、データベースとRDBディクショナリをバックアップしてください。