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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

4.3 データベースのアラーム通知

rdbalmdsiコマンドまたはDSI定義文により、アラームポイントを定義します。

DSIの使用ページ容量をアラームポイントとして定義しておくことで、アプリケーションの実行などにより使用するページがアラームポイントを含むページに達した場合、メッセージ出力により通知されます。メッセージは、RDBREPORTで指定したメッセージログファイルに出力されます。

参照

  • rdbalmdsiコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • DSI定義文の指定方法の詳細については、“SQLリファレンス”を参照してください。

アラーム通知の契機となる機能

以下の機能がアラーム通知の契機となります。

メッセージの出力契機

上記の機能の実行により、DSIの使用ページ容量がアラームポイントを含むページに達した契機でメッセージ出力により通知されます。

たとえば、DSIのページ長が32キロバイトで、rdbalmdsiコマンドで指定したアラームポイントが288キロバイトの場合、アラーム通知されるのは、DSIの使用ページが9ページ目(32キロバイトの9倍)に達したときになります。

以下に、ページ長が32キロバイトのDSIにアラームポイントを設定する場合の指定例、メッセージ例および概要図を示します。

$ rdbalmdsi -i 在庫管理DB.在庫表DSI -a 288K

rdb: INFO: qdg02864i:DSI'在庫管理DB.在庫表DSI'の'OVERFLOW'の使用量がアラーム
           ポイントに達しました アラームポイント='288'キロバイト

注意

  • アラームポイントは、rdbalmdsiコマンドまたはDSI定義文で指定した値以下で、かつ対象のDSIのページ長の倍数となる値で処理されますので、ページ長の倍数で指定してください。

  • 一度でもデータを格納したページは使用ページとして扱われます。

  • rdbuptコマンドを除くRDBコマンドの場合は、アラームポイントを超えた契機で通知されます。上記の例の場合には、10ページ目以降を使用した場合に通知されます。

メッセージの出力回数

アラームポイントは、1つのDSIに対して一度だけ通知されます。そのDSIについては、DSIの使用ページ容量が再度アラームポイントに達しても通知されません。

ただし、メッセージ出力状態の無効化が行われた場合、再度通知されます。
メッセージ出力状態の無効化に関しては以下で説明します。

メッセージ出力状態の無効化による再出力

アラームポイントを変更したり、データベースに格納されているデータを入れ替えたりするなど、それ以降に再度アラーム通知が必要なコマンドを実行した場合、メッセージの出力状態が無効化されます。したがって、すでにメッセージが出力されている状態で、以下のコマンドを実行した後にDSIの使用ページ容量が再度アラームポイントを含むページに達すると、メッセージが再出力されます。

  • Symfoware/RDBを停止(フェイルオーバ運用において運用ノードが停止した場合、または、ロードシェア運用において引継ぎ元ノードが停止した場合およびRDBシステムの組込みによりロググループの切り戻しが行われた場合も含む)

  • rdbalmdsiコマンドによるアラームポイントの変更

  • rdbfmtコマンドを実行

  • rdbsloaderコマンドを実行

  • rdbgcdsiコマンドを実行

Symfoware/RDBを停止(再起動)することにより、メッセージ出力状態が無効化された場合の、その後のアプリケーションの実行によるメッセージ出力例を以下に示します。

メッセージ出力済み状態で、rdbsloaderコマンドの実行によりDSIの使用ページ容量がアラームポイントを超えた場合の、メッセージ出力例を以下に示します。