データベースが媒体異常などにより破壊された場合に備えて、あらかじめデータベースをバックアップしておく必要があります。
バックアップ運用は、主に3つのパターンに分けられます。
業務の形態、データベースの規模などを考慮し、適切なバックアップ運用を選択してください。
バックアップ運用を選択するための指針を、以下に示します。
運用内容 | 適するバックアップ運用 | リカバリ可能な状態 | |
---|---|---|---|
オンライン更新する(注) | すべてのデータベースを1回の保守時間内にバックアップできる | アーカイブログをバックアップしないアーカイブログ運用 | 最新状態 |
すべてのデータベースを1回の保守時間内にバックアップできない | アーカイブログをバックアップするアーカイブログ運用 | ||
オンライン更新しない(注) | アーカイブログ運用を行わない | バックアップ時点 |
注) 更新の対象は、データベースまたはRDBディクショナリです。
アーカイブログをバックアップしないアーカイブログ運用は、運用設計が容易です。このためSymfoware/RDBが推奨するバックアップ運用は、アーカイブログをバックアップしないアーカイブログ運用です。
ポイント
Advanced Backup Controllerを導入すると、バックアップに要する時間を短縮することができます。これにより、アーカイブログをバックアップしないアーカイブログ運用を選択しやすくなります。
注意
Symfoware/RDB以外の機能を利用してバックアップする場合、バックアップする前にSymfoware/RDBを停止してください。Symfoware/RDBを停止せずにバックアップした場合、その退避データを使用してリカバリすると、正しくリカバリできない場合があります。
Symfoware/RDB以外の機能を利用してバックアップする場合、以下の資源を同時にバックアップしてください。
RDBディクショナリ
データベーススペース
Symfoware/RDB以外の機能を利用してリカバリする場合、同時に取得した上記資源をすべてリカバリしないと整合性が保証できません。
バックアップ運用の詳細については、“4.4 異常時に備えたデータのバックアップ”を参照してください。