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Systemwalker共通 Systemwalker 共通ユーザー管理/Systemwalker シングル・サインオン使用手引書
Systemwalker

1.3.3 クラスタ環境で運用する

クラスタシステムでのSystemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能の運用形態について説明します。

ポイント

クラスタシステムの目的

クラスタシステムとは、サーバ、およびサーバ上で稼働する業務の高可用性を目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことです。

運用中の障害に備え、冗長なノードを用意しておくことで、障害発生時に業務を引き継ぎます(以降、この遷移動作をフェールオーバと呼びます)。

これにより、ノードダウンなどによる業務の停止を防止し、高信頼な業務システムを構築できます。

クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしているノードを待機系と呼んでいます。


クラスタシステムの場合の運用形態

Systemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能では、1:1運用待機の運用形態をサポートしています。

1:1運用待機は、運用系と待機系の2つのノードでクラスタシステムを構成し、どちらか一方で業務を稼働することにより、高可用性を実現します。

注意

Systemwalker製品のクラスタシステムの運用形態は、1:1運用待機の運用形態で統一してください。

Systemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能を利用しない場合は、Systemwalker製品個別の運用形態で運用ができます。

1:1運用待機の構成図を以下に示します。


対象となるクラスタシステム

対象となるクラスタシステムを以下に示します。

OS種別

クラスタシステム

Windows

Microsoft Corporationのクラスタシステムとして使用されているMicrosoft(R) Cluster Service(MSCS)、または

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008のフェールオーバー クラスタリング機能

Solaris 11

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A10

PRIMECLUSTER HA Server 4.3A10

PRIMECLUSTER Clustering Base 4.3A10

Solaris 10

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A00/4.3A10
PRIMECLUSTER HA Server 4.2A00/4.3A10
PRIMECLUSTER Clustering Base 4.2A00/4.3A10

Solaris 9

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A00
PRIMECLUSTER HA Server 4.2A00
PRIMECLUSTER Clustering Base 4.2A00

Linux for Itanium

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00
PRIMECLUSTER HA Server 4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00

Linux(x86)

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A30
PRIMECLUSTER HA Server 4.2A30
PRIMECLUSTER Clustering Base 4.2A30

Linux(Intel64)

PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A30
PRIMECLUSTER HA Server 4.2A30
PRIMECLUSTER Clustering Base 4.2A30