ポータルのユーザー、グループ、ロールの情報は、利用者情報としてデータベースに格納され、管理されます。
ここでは、利用者情報管理コマンドについて説明します。
注意
利用者情報管理コマンドは、管理者権限で実行してください。
名前
iimadmin
形式
[インストールフォルダ]\MashupPortal\bin\iimadmin.bat <テナントId> {export | import | delete} [-byuserid] [-y] [ディレクトリ名]
インストールフォルダの初期値:C:\InteractionManager
/opt/FJSVrcfmp/bin/iimadmin.sh <テナントId> {export | import | delete} [-byuserid] [-y] [ディレクトリ名]
[インストールディレクトリ]/FJSVrcfmp/bin/iimadmin.sh <テナントId> {export | import | delete} [-byuserid] [-y] [ディレクトリ名]
インストールディレクトリの初期値:/opt
機能説明
利用者情報(ユーザー、グループ、ロール)を管理するために、以下の機能を提供します。
利用者情報をCSVファイルに出力する
CSVファイルから利用者情報を登録する
指定した利用者情報を削除する
オプション
対象のテナントIDを指定します。
本オプションは省略できません。
利用者情報をユーザー、グループ、ロールごとに各CSVファイルに出力します。
CSVファイルは、[ディレクトリ名]で指定したディレクトリに出力されます。[ディレクトリ名]を省略した場合は、カレントディレクトリに出力されます。
なお、CSVファイル名は固定のため、指定することはできません。
CSVファイルは、User.csv、Group.csv、Group-User.csv、Role.csv、Role-Member.csvの順に出力されます。CSVファイル出力時に、同名のCSVファイルが存在した場合、その時点で、コマンドは終了します。
なお、-yオプションを指定すると、同名のCSVファイルが存在した場合でも、上書きされます。
[ディレクトリ名]で指定したディレクトリ、または[ディレクトリ名]を省略した場合はカレントディレクトリに存在するCSVファイルの情報を利用者情報に登録します。
すでに同名のオブジェクトが利用者情報に存在する場合は、その内容が更新されます。
更新では、CSVファイルに存在するカラムが対象になります。特定の項目を更新する場合は、CSVファイルに更新対象のカラムだけを記述します。
例えば、ユーザー名を一括で設定する場合は、CSVファイルにはユーザーIDとユーザー名だけを記述しておきます。
[ディレクトリ名]で指定したディレクトリ、または[ディレクトリ名]を省略した場合はカレントディレクトリに存在するCSVファイルに存在するオブジェクトを利用者情報から削除します。
コマンドの実行時には、削除を確認するプロンプトが表示されます。
利用者情報のユーザー情報を処理する際に、ユーザーのオブジェクトIDではなく、ユーザーIDをキーにする場合に指定します。
本オプションは省略可能です。省略した場合は、ユーザーのオブジェクトIDをキーに処理が行われます。
詳細は、「A.3 -byuseridオプションの指定について」を参照してください。
exportと一緒に指定すると、同名のCSVファイルが存在する場合に上書きします。
-yオプションは、exportと一緒に指定した場合にだけ有効です。importまたはdeleteと一緒に指定した場合は、無効です。
本オプションは省略可能です。
CSVファイルの格納ディレクトリを指定します。
省略した場合は、カレントディレクトリが使用されます。
本オプションは省略可能です。
復帰値
実行例
exportの実行例
利用者情報のユーザー、グループ、ロール情報をCSVファイルに出力します。指定した出力先に同名のCSVファイルがある場合は、上書きされます。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimadmin.bat sampletenantid export -y C:\work
/opt/FJSVrcfmp/bin/iimadmin.sh sampletenantid export -y /tmp
importの実行例
カレントディレクトリのCSVファイルを読み取り、利用者情報を更新します。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimadmin.bat sampletenantid import
/opt/FJSVrcfmp/bin/iimadmin.sh sampletenantid import
deleteの実行例
カレントディレクトリのCSVファイルに記述されているオブジェクトを利用者情報から削除します。ユーザー、グループ、ロールの関連付けも解除されます。
C:\InteractionManager\MashupPortal\bin\iimadmin.bat sampletenantid delete
/opt/FJSVrcfmp/bin/iimadmin.sh sampletenantid sampletenantid delete
ポイント
利用者情報管理コマンドからは、以下のようなグループでも削除することができます。
子グループが存在するグループ
該当するグループを削除した場合、子グループは、親グループが存在しないグループ、つまり、最上位階層のグループになります。
ユーザーが存在するグループ
該当するグループを削除した場合、削除されたグループに所属していたユーザーは、このグループの所属から解除されます。