ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Service Catalog Manager 運用ガイド サービス仲介部門編
Systemwalker

1.1 サービス仲介部門の作業

サービス仲介部門の主な作業は、サービス提供部門がサービスポータルに登録した各種サービスの販売を促進することです。このために、アクセスが許可されているサービスポータルにサービスを公開します。サービスの購入を行うことで、サービス利用部門とサービスを提供しているサービス提供部門の間で契約が交わされることになります。

サービスポータルにサービスを提供するには、サービス提供部門に明示的にアクセスを許可してもらう必要があります。サービス提供部門は、サービスに対する利用条件と料金モデルを定義します。サービス仲介部門は、これらを一切変更できません。

サービス仲介部門が提供するサービスを契約するには、サービス利用部門は自らをSystemwalker Service Catalog Managerに登録する必要があります。または、サービス仲介部門が登録を代行することも可能です。サービス利用部門はサービスの利用者を何人でも登録またはインポートできます。サービス仲介部門はサービス利用部門のサービス契約を表示できますが、内容の変更や解約はできません。

通常、サービス仲介部門が提供するサービスの収益は、サービス仲介部門にも分配されます。収益の配分率はシステム運用管理者が設定します。配分率は、サービスを提供しているサービスポータルによって異なります。また、サービスによっても異なります。Systemwalker Service Catalog Managerを利用すれば、請求データや、サービスの利用によって分配される収益をいつでも確認できます。これらのデータは、サービス提供部門またはサービスポータル運用者から収益の分配を受けるための基礎として使用できます。サービス提供部門とサービスポータル運用者のどちらが支払いの責任を負うのかは、契約内容によって異なります。

サービス仲介部門は、Systemwalker Service Catalog Managerでサービス利用部門として機能することもできます。これは、サービスの契約と購入済みのサービスを利用するための権限が自動的に与えられることを意味します。

サービス仲介部門がサービスポータル運用部門の作業を行う必要がある場合は、事前にSystemwalker Service Catalog Managerのシステム運用管理者が対応するロールを割り当てておく必要があります。ただし、すでにサービス仲介部門として登録されている組織は、技術サービス開発部門、サービス提供部門、サービス提供代行部門として再登録できません。