システム環境の確認
インストール時間
本ソフトウェアをインストールするために必要な時間は、約10分です。
OSの確認
以下のコマンドにより、本ソフトウェアをインストールするOSのバージョンが、「2.1 ソフトウェア環境」の基本ソフトウェア名に対応したものであることを確認してください。
# uname -r <Return>
カーネルヘッダーのインストール
本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。次のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。
Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)の場合
# rpm -qi kernel-PAE-devel <Return>
Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)の場合 Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)の場合 Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)の場合
# rpm -qi kernel-devel <Return>
Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) xenカーネル、 Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) xenカーネルの場合
# rpm -qi kernel-xen-devel <Return>
このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合には、OSのドキュメントに従いカーネルソースをインストールしてください。
コンパイラ(gcc)のインストール
本ソフトウェアをインストールする前に、以下の手順でgccパッケージがインストールされていること、カーネルをコンパイルしたgccのバージョンと一致していることを確認してください。
以下のコマンドにより表示される"gcc (GCC)"の項目から、gccパッケージのバージョンを確認してください。
# gcc --version <Return>
gcc (GCC) 4.4.4 20100726 (Red Hat 4.4.4-13)
以下のコマンドにより表示される"gcc version"の項目から、運用中のカーネルをコンパイルしたgccのバージョンを確認してください。
# cat /proc/version <Return>
Linux version 2.6.32-71.el6.x86_64 (mockbuild@x86-007.build.bos.
redhat.com) (gcc version 4.4.4 20100726 (Red Hat 4.4.4-13) (GCC) )
#1 SMP Wed Sep 1 01:33:01 EDT 2010
gccパッケージのバージョンと、カーネルをコンパイルしたバージョンが一致することを確認してください。
なお、バージョン番号の2つ目("4.4.4"の場合"4.4")までが一致していれば、問題ありません。
修正のダウンロード
本ソフトウェアをインストールする前に、UpdateSiteからPRIMECLUSTERの最新のUpdateSite形式の修正、および修正情報ファイルをダウンロードしてください。
パッケージの確認
本ソフトウェア(古いバージョンレベル等)がインストールされていないことを確認します。
# rpm -qi FJSVhanet <Return>
上記の操作で、パッケージが出力された場合は既にインストールされていますので、環境設定ファイルを退避後に、出力されたパッケージをシステムから削除します。環境設定ファイルの退避方法については手順3.「環境設定ファイルの退避方法」を、パッケージの削除方法については「第4章 アンインストール」を参照してください。
本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください。本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては、「2.3 静的ディスク資源」を参照してください。十分な空きがない場合には、ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください。
環境設定ファイルの退避方法
本ソフトウェアには幾つかの環境設定ファイルがあります。本ソフトウェアをアップグレードする前に以下のコマンドを実行する事により、環境設定ファイルを退避することができます。コマンドの詳細については、「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 (伝送路二重化機能編)」の「4.6.1 環境定義ファイルの退避」を参照してください。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetbackup -d 退避先ディレクトリ <Return>