■ゲストドメインの操作について
ldm(1M)コマンドを直接使用したゲストドメインのリソースの結合、起動、または停止の操作はしないでください。ゲストドメインはPRIMECLUSTERから、起動または停止する必要があります。
ゲストドメインをPRIMECLUSTERからではなく、ldm(1M)コマンドを直接使用して、起動または停止した場合、データ破壊などが発生することがあります。
■ゲストドメイン運用時のシステム停止について
制御ドメイン
shutdown(1M) コマンドまたはinit(1M) コマンドを使用してシステム停止を実施してください。reboot(1M) コマンド、uadmin(1M) コマンドなどを使用して停止すると、ゲストドメインが停止していない状態で制御ドメインが再起動するため、データ損失の可能性があります。
ゲストドメイン
shutdown(1M) コマンドのi0オプションで停止してください。
その後、制御ドメイン上の、停止したゲストドメインのクラスタアプリケーションをOfflineにしてください。
■制御ドメインが停止された場合
制御ドメインが強制停止された場合、強制停止されたノード上のクラスタシステムが監視していたゲストドメインは停止していないことがあります。そのため、ゲストドメインが停止していない状態で制御ドメインを復旧させると、データ損失の可能性があります。
ゲストドメインからのI/Oを完全に停止する目的で、停止中の制御ドメインの復旧前に、以下のいずれかの方法で確実に筐体の電源を切断してください。その後、電源切断したノードを起動してください。なお、ゲストドメインのOSのKernelクラッシュダンプは採取されません。
電源ボタン長押し
ILOMのRemote Controlにて、immediate Power Offを選択
参照
Remote Controlの詳細については、“Integrated Lights Out Manager ユーザーズガイド”を参照してください。
■クラスタアプリケーションを手動で切り替える場合
ゲストドメインを待機系に切り替える際、PRIMECLUSTERはldm(1M)を使用してゲストドメインを停止します。
このため、PRIMECLUSTERがゲストドメインを停止する際には、ゲストドメイン上のOS、およびアプリケーションが突然停止する動作となります。
クラスタアプリケーションを手動で切り替える場合は、突然な停止を回避するために、ゲストドメイン上のOSにログインし、shutdown(1M)する等してクラスタアプリケーションを切り替える前にゲストドメインのOSを停止してください。