Symfoware Serverは、1:1運用待機に対応します。
Symfoware Serverでは、Symfoware Server Hot Standby OptionまたはSymfoware Server Parallel Cluster Optionにより、1:1運用待機によるフェイルオーバ運用が可能になります。
Symfoware Server Parallel Cluster Optionにより、1:1運用待機によるロードシェア運用が可能になります。
詳細については、“Symfoware Serverクラスタ導入運用ガイド PRIMECLUSTER編”を参照してください。
Symfoware Serverでは、フェイルオーバを実現し、これにより可用性の高いシステムを構築することができます。フェイルオーバを行うための運用を、フェイルオーバ運用とよびます。
フェイルオーバは、クラスタシステムにおいて1台のノードに異常が発生した場合、そのノード(運用システム)で稼動していた業務を別のノード(待機システム)に引き継ぐ機能です。フェイルオーバを実現するためのSymfoware Serverの機能には、以下の2つがあります。
スタンバイ機能
ホットスタンバイ機能
ノードに異常が発生した場合、切替えを行う際に待機系のRDBシステムを起動して業務を引き継ぐ機能をスタンバイ機能とよびます。
ノードの異常に備えて、待機系のRDBシステムを事前起動しておき、ノードに異常が発生した場合の切替えを短時間で行う機能をホットスタンバイ機能とよびます。
Symfoware Serverでは、高拡張性に対応するロードシェアを実現します。ロードシェアは、クラスタシステムにおいて複数のノードでトランザクションを並列に処理する機能です。ロードシェアを行うための運用を、ロードシェア運用とよびます。
ロードシェアには、以下の2つの特長があります。
性能スケーラブルな高性能システムが実現できる
ロードシェア運用の特長の1つは、性能スケーラブルな高性能システムを実現できることです。
ロードシェア運用は、PRIMECLUSTERのクラスタ制御の下で動作します。これは、クラスタシステムに関する運用および操作をクラスタ制御に任せることで、クラスタシステム内の他ミドルウェア製品との親和性を確保することを目的としています。また、クラスタ制御がハードウェアと協調することにより実現する高拡張性および高信頼性を最大限に利用することができます。
ロードシェアでは、TCP/IPまたはBLASTBANDを使用して、クラスタシステムを構成するノード間の通信を実現します。
システム全体として高可用性システムが実現できる
ロードシェア運用では、ノードダウン発生後、業務を秒オーダで再開することができます。
ロードシェア運用では、TCP/IPまたはBLASTBANDを使用して、運用中にデータベースの更新ログを待機ノードのメモリ上に逐次送信します。切替え事象が発生した場合、フラッシュトリートメントリカバリにより、待機ノードでメモリ上の更新ログを利用して仕掛かりデータを閉塞し、業務の再開を可能とします。
閉塞データのダウンリカバリは業務と並行してバックグラウンドで行います。