既存クラスタノードでは、以下の準備を行います。
◆操作手順
全ての既存クラスタノードにおいて、ノード増設時の不測の事態に備えシステム全体のバックアップ作業と、PRIMECLUSTERシステムと各コンポーネントの構成ファイルのパックアップを行います。
システム全体のバックアップ
既存クラスタノードの任意の1台において、以下のコマンドを実行し、運用中のRMSを停止します。
node1# hvshut -a
全ての既存クラスタノードを、シングルユーザモードで再起動します。
node1# /usr/sbin/shutdown -g0 -i0 -y .... ok boot -s
.... Type control-d to proceed with normal startup、 (or give root password for system maintenance): ....
全ての既存クラスタノードにおいて、ファイルシステムをマウントします。
node1# mountall -l
/dev/rdsk/c0t0d0s1: is clean.
node1#
ufsdump(1M)や、dd(1M)コマンド等を使用して、システム全体や共用ディスク内の資産のバックアップを必ず行ってください。
PRIMECLUSTERシステム、各コンポーネントの構成ファイルのバックアップ
全ての既存クラスタノードにおいて、PRIMECLUSTERシステムの構成ファイルをバックアップします。PRIMECLUSTERシステムの構成ファイルのバックアップ方法についての詳細は、“第11章 PRIMECLUSTERシステムのバックアップ/リストア”を参照してください。
全ての既存クラスタノードにおいて、GLSを構成する構成ファイルのバックアップを行います。
GLSの伝送路二重化機能が使用する環境定義ファイルを以下のコマンドを使用してバックアップします。hanetbackup コマンドについての詳細は、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書”を参照してください。
node1# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetbackup -d /var/tmp/backup
GLSのマルチパス機能が使用する環境定義ファイルを以下の手順でバックアップします。
node1# cd /etc/opt/FJSVmpnet node1# tar cvf - conf | compress > /var/tmp/backup/mpnetfile.tar.Z
全ての既存クラスタノードの/etc/inet/hosts ファイルに、以下の情報を記載します。
新たに増設するノードのIPアドレスとそのIPアドレスが使用するホスト名
新たに増設するノードに接続されているリモートコンソール装置のIPアドレスとそのIPアドレスが使用するホスト名
全ての既存クラスタノードで、クラスタノードを再起動してもRMS が自動起動しないように、/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルが存在している場合は、以下のようにに編集します。
node1# vi /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.local
export HV_RCSTART=0
新たにノードを増設するため、全ての既存クラスタノードのシステム電源をオフにします。