PRIMECLUSTERシステムを構築した後に、ノード名を変更する方法について説明します。
注意
ノード名の変更はシステムに与える影響が大きな作業です。どうしても変更が必要な場合のみ実施してください。
ノード名の変更にはsys-unconfig(1M)コマンドを使用します。sys-unconfig(1M)コマンドは、システムを再設定するコマンドです。ノード名の他に、ネームサービス、タイムゾーン、IPアドレス、IPサブネットマスク、ルートパスワードなどの設定が全て消去され、次回のノード起動時に再設定されます。
参照
sys-unconfig(1M)コマンドの詳細は、sys-unconfig(1M)のマニュアルページを参照してください。
◆操作手順
ノード名を変更するノードのCFを停止します。
CFの停止方法については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“5.7 CFの起動と停止”を参照してください。
ノード名を変更するノードのhvenv.localファイルに“export HV_RCSTART=0”を定義します。
これは、ノード名変更後のノード起動時にRMSが自動起動しないようにするためです。
hvenv.localファイルおよびHV_RCSTART属性の詳細については、hvenv.localのマニュアルページを参照してください。
ノード名を変更します。
sys-unconfig(1M)コマンドを実行します。
# sys-unconfig
sys-unconfig(1M)コマンドを実行するとシステムがシャットダウンされ、okプロンプトが表示されます。
okプロンプトに対しbootを実行し、表示されるメッセージに従ってノード名などの情報を設定します。
ok boot
注意
sys-unconfig(1M)コマンドでは、ノード名以外の情報は変更しないでください。
hosts(4)ファイルを復旧します。
sys-unconfig(1M)コマンドがシステム構成変更前にバックアップした/etc/inet/hosts.savedファイルとhosts(4)ファイルの内容を比較し、差分の中で必要な定義をhosts(4)ファイルに反映します。
システムを再起動します。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
シャットダウン機構を設定します。
シャットダウン機構の設定方法については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“8.5 シャットダウン機構の設定”を参照してください。
RMSを起動します。
RMSの起動方法については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“5.4.1 RMSの起動”を参照してください。
RMSが起動することを確認した後、手順2.で修正したHV_RCSTART環境変数の定義を元に戻します。