Cluster Foundation (CF)とCIPは、Cluster AdminのCFウィザードを使用して以下の情報を設定します。CF、CIPの設定に対応するワークシートは、“A.6 クラスタ構築ワークシート”です。
設定方法の詳細については、“Cluster Foundation 導入運用手引書”の“2.1.4 クラスタの作成例”を参照してください。
設定項目 | 設定内容 | 対応ワークシート項目 |
---|---|---|
クラスタ名 | クラスタシステムの名称を設定します。 | 「クラスタ名」 |
クラスタノード | クラスタに参入するノードを選択します。 | 「ノード1」、「ノード2」の「ノード名(uname -n)」 |
CFノード名 | クラスタを構成するノードの名前を設定します。 | 「ノード1」、「ノード2」の「CFノード名」 |
クラスタインタコネクト | クラスタを構成する各ノードで、CFのノード間通信に使用するネットワークインタフェースを決めます。代表的なネットワークインタフェースとして、イーサネットデバイスがあります。 CFのノード間通信に使用するネットワークインタフェースは、システム起動時に活性化するよう設定してください。ただし、IPアドレスを割当ててはいけません。 | 「ノード1」、「ノード2」の「パス0 NIC名」、「パス1 NIC名」 |
IPインタコネクト | CFがIPを使って動作できるようにする場合設定します。この設定はオプションです。 | 「IPインタコネクト設定」 |
CIPサブネット | 以下を設定し、CFで使用するIPを設定します。 CIPサブネットの数 ホストサフィックス サブネット番号 サブネットマスク | 「CIP」の「サブネット数」、「サブネットIP」、「ネットマスク」 |
CFリモートサービスの使用の確認 | 以下の機能を有効にするかどうかチェックします。 リモートファイルコピー(cfcp) リモートコマンドの実行(cfsh) デフォルトは「選択されていない」状態です。RMSを使用する場合には、必ず選択を行ってください。 | 「CFリモートサービス使用の有無」 |
CIM(クラスタ整合性モニタ)構成の設定 | CIMで監視するノードを設定します。 | 「ノード1」、「ノード2」の「CFクォーラムセットのノードである」 |
注意
CFノード名にはクラスタノードのノード名が自動的に入力されます。CFノード名が11文字を超える場合は、11文字に収まるよう名前を変更してください。
CFリモートサービスのいずれかの機能を有効にする場合には、以下のシステムを同じクラスタインタコネクト上に接続しないでください。
セキュリティ上問題のあるシステム
クラスタインタコネクトをセキュリティで保護していないシステム
userApplication Configuration Wizard(GUI)を使用した時は、「リモートファイルコピー」と「リモートコマンド実行」の2つのリモートサービスが自動的に有効にされます。クラスタインタコネクトがセキュリティで保護されていない場合は、userApplicationの構築後に、全てのクラスタノードで/etc/default/cluster.configファイル内の以下の2行をコメントアウトしてください。
CFCP "cfcp" CFSH "cfsh" ↓ 以下のようにする。
#CFCP "cfcp" #CFSH "cfsh"
CF、CIPの設定に失敗する場合、以下の原因が考えられます。各項目を確認してください。
クラスタインタコネクトの接続に誤りがある。
クラスタインタコネクトで使用するネットワークインタフェースが活性化されていない。
クラスタインタコネクトで使用するネットワークインタフェースにIPアドレスが割当てられている。
CFウィザードでは、クラスタ内の各ノード上の/etc/hosts、/etc/inet/ipnodesファイルを自動的に更新するため、手動で/etc/hosts、/etc/inet/ipnodesファイルにCIPノード名を追加しないでください。
参照
クラスタインタコネクトの設定に失敗した場合の対処については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“11 診断とトラブルシューティング”を参照してください。