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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 リファレンスガイド インフラ管理者編 (リソース管理)

1.4.1 rcxadm image

rcxadm imageは、ROR VEのコマンドです。
詳細は、「コマンドリファレンス」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。

ここでは追加機能について説明します。


名前

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm image - イメージの操作

【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm image - イメージの操作


形式

rcxadm image create -server resource -name image [-comment comment] [-to pool] [-storage storagename] [-nowait]
rcxadm image snapshot -server resource [-comment comment] [-online] [-nowait]
rcxadm image backup -server resource [-comment comment] [-nowait] [-force]
rcxadm image delete -server resource -version version
rcxadm image delete -name image -version version rcxadm image restore -server resource [-version version] [-nowait]
rcxadm image list -type cloning [-name image] [-detail] [-extend disksize]
rcxadm image list -type snapshot [-server resource] [-detail]
rcxadm image move -name image -to pool [-nowait]

機能説明

rcxadm imageの追加機能は以下のとおりです。

注意

同じ名前のクローニングイメージは、保存世代数まで保持できます。

すでに保存世代数以上に採取されている状態で、createサブコマンドでクローニングイメージの採取を行った場合、エラーになります。

listサブコマンドで、採取するクローニングイメージ名の世代を確認し、deleteサブコマンドで不要なクローニングイメージの世代を削除してから採取してください。

クローニングイメージの保存世代数は、デフォルトで3世代です。

クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「1.7.2 rcxadm imagemgr」を参照してください。


サブコマンド

create

指定されたL-Serverのクローニングイメージを採取します。

list

指定されたL-Serverのクローニングイメージまたはスナップショットイメージを表示します。

以下の情報が表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表1.58 クローニングイメージの情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表1.59 スナップショットの情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    BACKUPDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-detailオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージまたは対象スナップショットのTYPEが表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表1.60 クローニングイメージの詳細情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    TYPE

    クローニングイメージのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【KVM】
    KVM

    【Oracle VM】
    Oracle VM

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表1.61 スナップショットの詳細情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    BACKUPDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    TYPE

    スナップショットのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【Oracle VM】
    Oracle VM

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-extend disksizeオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージのディスクサイズが表示されます。

表1.62 クローニングイメージの詳細情報

項目名

内容

NAME

クローニングイメージのイメージ名

VERSION

クローニングイメージの世代

CREATIONDATE

クローニングイメージを採取した日時

DISKS (*1)

クローニングイメージのディスク容量がシステムディスク、データディスクの順に表示されます。
以下のクローニングイメージに対してはハイフン("-")が表示されます。

  • 物理L-Serverサーバのイメージ

  • VM種別がXen、KVM、Oracle VMのイメージ

COMMENT

クローニングイメージに関するコメント

*1: オプションに-extend disksizeを指定した場合に表示されます。V3.0以前からアップデートを実施した直後やDisaster Recoveryによる復旧を実施した直後の場合、ディスク容量が表示されない場合があります。時間をおいたあとで、再度実行してください。
Disaster Recoveryについては、「運用ガイド CE」の「第15章 Disaster Recovery」を参照してください。

delete

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを削除できます。

restore

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを復元できます。

snapshot

指定されたL-Serverのスナップショットを採取します。
仮想L-Serverの場合だけ指定できます。

move

オーケストレーションツリーに登録したイメージをリソースプール間で移動します。


オプション

-server resource

resourceには、操作対象のL-Server名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のL-Serverを指定する場合

/TopFolder/L-Server名

-nowait

サブコマンドで指定した操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-to pool

poolには、クローニングイメージを格納するリソースプール名または移動先のリソースプール名を指定します。
省略時は、更新権のあるリソースプールのうち、優先度の最も高いリソースプールが指定されたものとみなされます。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のリソースプールを指定する場合

/TopFolder/リソースプール名

-storage storagename

storagenameには、採取したクローニングイメージを格納する仮想ストレージ名、ライブラリ共有フォルダー名、またはディスクリソース名を指定します。
省略時は、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されているストレージリソースを指定したものとみなされます。

【Hyper-V】
SCVMMサーバ上の既存のライブラリ共有フォルダー名を指定されたとみなされます。

【Xen】
RHEL5-Xenを利用する場合に省略すると、採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

-type cloning|snapshot

参照したいイメージを指定します。snapshotを指定した場合、スナップショットイメージを表示します。

-detail

参照したいイメージの詳細情報を表示します。

-comment comment

commentには、スナップショットを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

-online

L-Serverのステータスに関係なく、スナップショットを実行させるときに指定します。

-name image

imageには、採取したクローニングイメージを識別する名前を指定します。

サブコマンドがlist、deleteまたはmoveのとき、以下を指定します。

  • クローニングイメージがリソースプールに登録されている場合

    リソースフォルダーを含むパス名を指定します。

  • リソースプールに登録されていない場合

    クローニングイメージ名を指定します。

-version version

versionには、クローニングイメージまたはスナップショットの世代を整数で指定します。

注意

  • イメージ採取(create)を行った場合、サーバ仮想化ソフトウェアでは以下の名前でテンプレートが作成されます。

    表1.63 サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    サーバ仮想化ソフトウェア

    サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    VMware
    Hyper-V
    Oracle VM

    クローニングイメージ[_index]@世代番号

    サーバ仮想化ソフトウェアでテンプレートを作成する場合、名前に上記の形式を使用しないでください。

  • サーバ仮想化ソフトウェア上でVMゲストからテンプレート作成を行う場合、VMゲストのシステムディスクは以下の設定にしてください。

    表1.64 システムディスクの設定

    サーバ仮想化ソフトウェア

    システムディスク

    VMware

    SCSI コントローラー:0、ID:0 のディスク

    Hyper-V

    IDEデバイス、プライマリーチャネル(0)

    Oracle VM

    • L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

      hda

    • L-Serverの実体がPVM(Para-Virtualized Machine)の場合

      xvda

  • イメージ採取(create)時に指定する名前imageは、物理サーバのクローニングイメージ名と重複しないようにしてください。物理サーバのクローニングイメージについては、「操作ガイド VE」の「第7章 クローニング【Windows/Linux】」を参照してください。

    【VMware】【Hyper-V】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    【Xen】【KVM】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された22文字以内の文字列を入力します。


使用例