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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

3.2.6 リソースプールごとのテナント分離の考え方

ここでは、リソースプールごとのテナント隔離(ローカルプール作成の必要性)の考え方について説明します。


3.2.6.1 サーバプール

ここでは、サーバプールのテナント分離の考え方について説明します。

異なるモデルのサーバも同じサーバプールに配置できます。
サーバの冗長化を行う場合、業務で利用するサーバ用のサーバプールと、予備サーバのプールの配置について検討してください。

3.2.6.2 VMプール

ここでは、VMプールのテナント分離の考え方について説明します。

VMプールの中に異なるサーバ仮想化ソフトウェアのVMホストを配置できます。
VMホストが1つのVMプールに存在していても、仮想L-Serverは異なるテナントに配置できます。そのため、VMプールを分ける必要はありません。

ただし、以下の場合、テナントごとにローカルのVMプールを作成してください。

3.2.6.3 ストレージプール

ここでは、ストレージプールのテナント分離の考え方について説明します。

異なるサーバ仮想化ソフトウェアの仮想ストレージリソースまたはディスクリソースも同じストレージプールに配置できます。
また、仮想ストレージリソースから生成されたディスクリソースと事前に作成されたディスクリソースも混在できます。

以下の場合、テナントごとにストレージプールを分けて配置してください。

3.2.6.4 ネットワークプール

ここでは、ネットワークプールのテナント分離の考え方について説明します。

セキュリティの観点からテナントごとにネットワークプールを分けて配置してください。
イントラネットなどテナント間でお互いに通信ができる環境では共有できます。


3.2.6.5 アドレスプール

ここでは、アドレスプールのテナント分離の考え方について説明します。

MACアドレスとWWNはアドレスプールで混在できます。ただし、サーバの種別により必要なリソースが異なるため、異なるアドレスプールでの管理が簡単です。サーバプールの分け方と合わせてください。

表3.4 サーバの種別ごとに必要なアドレスセットリソース

MACアドレス

WWN

ブレードサーバ(VIOMが必要)

ラックマウント型サーバ(HBA address renameが必要)

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以下の場合はアドレスプールを分けてください。

3.2.6.6 イメージプール

ここでは、イメージプールのテナント分離の考え方について説明します。

テナントに依存しないOSだけのイメージの場合、イメージプールを分ける必要はありません。

テナント固有の情報をもつイメージはテナントごとにイメージプールを分ける必要があります。
テナント固有のアプリケーションの設定を行ったうえで、イメージを採取するなどの対策を行ってください。