実際の運用に合うように、サンプルスクリプトを更新します。
swst_first_st.sql
「B.3.1.1 DB情報の収集」で参照した、テーブルスペース名を使用して各テーブルスペースのバックアップ開始を宣言するよう修正します。
例:ALTER TABLESPACE xxxxx BEGIN BACKUP;xxxxxにテーブルスペース名を入れます
格納先ドライブが異なる場合は、ドライブごとに任意の名前で作成した別ファイルに宣言します。
1行目のCONNECT文のユーザー名/パスワードは、ALTER権限を持ったユーザーのものに修正します。
swst_first_ed.sql
「B.3.1.1 DB情報の収集」で参照した、テーブルスペース名を使用して各テーブルスペースのバックアップ終了を宣言するよう修正します。
例:ALTER TABLESPACE xxxxx END BACKUP;xxxxxにテーブルスペース名を入れます
格納先ドライブが異なる場合は、ドライブごとに任意の名前で作成した別ファイルに宣言します。
1行目のCONNECT文のユーザー名/パスワードは、ALTER権限を持ったユーザーのものに修正します。
swst_xdevmap.txt
1行にバックアップ対象の業務ボリューム(左)と対応するバックアップボリューム名(右)の「AdvancedCopy Managerデバイス名」を、半角空白またはタブ文字で区切って記述します。バックアップ対象が複数ある場合は、続けて、それぞれ1行ずつ書き込みます。
例:g1d0p3 g1d1p3
注)業務ボリュームのAdvancedCopy Managerデバイス名の取得はAdvancedCopy Managerのコマンド“swstexecstat”でバックアップ対象ドライブの行に表示されているDevice列に表示されているボリューム名を使用します。
例:下図でバックアップ対象がEドライブの場合、業務ボリュームのAdvancedCopy Managerデバイス名は“g1d1p4”となります。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstexecstat Server Device Last-Backup-Date Interval Status Mount-Point (Method) Execute 業務1 g1d1p2 2000/12/11 12:20 OK IDLE C: (NTFS) ---- 業務1 g1d1p3 2000/12/10 12:20 DELAY=1 EXEC D: (NTFS) snapshot(22%) 業務1 g1d1p4 2000/12/9 12:20 DELAY=2 EXEC E: (NTFS) snapshot(45%) : |
swst_or_bk_as.js
本サンプルスクリプト(swst_or_bk_as.js)に対して、以下の箇所を修正します。
修正箇所の説明にある項番は、スクリプト中にコメントとして記述された項番に対応しています。
バックアップ対象のオラクルインスタンス名に修正します。
サンプルスクリプトの格納先ディレクトリに修正します。
AdvancedCopy Managerのインストール先ディレクトリ+“\\bin”に修正します。
ORACLEのインストールディレクトリ+“\\bin”に修正します。
オラクルのバージョンを4つの中から選びます。
1つ目のバックアップ対象ドライブの業務ボリューム名に書き換えます。
すでに作成した“swst_first_st.sql”にあたるファイル名に書き換えます。
すでに作成した“swst_first_ed.sql”にあたるファイル名に書き換えます。
バックアップ対象ドライブの業務ボリューム名(上記7および8で指定したテーブルスペースのあるドライブ)と“swst_xdevmap.txt”にあたるファイル名に書き換えます。
上記8と同じです。
“swst_first_st.sql”の別ドライブ用にあたる、任意に付けたファイル名に書き換えます。
“swst_first_ed.sql”の別ドライブ用にあたる、任意に付けたファイル名に書き換えます。
上記9で指定したものとは別のバックアップ対象の業務ボリューム名(上記11および12で指定したテーブルスペースのあるドライブ)と“swst_xdevmap.txt”にあたるファイル名に書き換えます。
上記12と同じです。
注意
このサンプルスクリプトは、インスタンスが2つのドライブに分かれて物理ファイルが格納されていた場合を想定して記述されています。「B.3.1.1 DB情報の収集」で参照したインスタンスの情報が1つのドライブだけの場合は、以下の行で囲まれた2箇所を削除してください。また、3つ以上のドライブで構成されている場合は、3つ目以降のドライブの分をコピーして、それぞれ修正してください。
//[[[ Second Drive - START - ]]] XXXXXXX XXXXXXX //[[[ Second Drive - END - ]]] |
Oracle9i以降の場合は、svrmgrlコマンドをsqlplusコマンド(/nologオプション指定)に変更してください。
バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyがoffに指定されている場合、バックアップ時にOracleデータベースが稼働中の業務ボリュームをロックするため、業務ボリュームのロックに失敗します。
業務ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュするために、以下のどちらかを設定してください。
BufferFlushOnlyをonにする、または、
swstbackup(バックアップ実行コマンド)に-Xflushオプションを指定する
なお、本スクリプトは、AdvancedCopy Managerの管理対象サーバ(Storageサーバ)だけで動作します。