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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

8.3.5 リストア

バックアップデータをリストアします。リストアは、バックアップを実施したサーバで実施してください。

図8.57 Exchangeデータベースのリストア

Exchangeデータベースのリストアイメージ

Exchange Server 2010の場合
  1. リストア先のサーバだけに、対象とするデータベースのデータベースコピーが存在する状態にします。

  2. AdvancedCopy Managerを利用してデータベースをリストアします。
    リストアの詳細は、「8.2.5 リストア」を参照してください。

  3. リストア先のサーバ以外のサーバに、データベースコピーを追加します。

Exchange Server 2013の場合
  1. リストア先のサーバだけに、対象とするデータベースのデータベースコピーが存在する状態にします。

  2. リストア先のサーバで、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止します。ただし、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止する場合は、本サービスを停止することによる影響を考慮のうえ、実施してください。

  3. AdvancedCopy Managerを利用してデータベースをリストアします。
    リストアの詳細は、「8.2.5 リストア」を参照してください。

  4. リストア先のサーバで、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを起動します。

  5. リストア先のサーバ以外のサーバに、データベースコピーを追加します。

注意

バックアップデータは、バックアップを実施したサーバ以外へリストアできません。

[実行例 1]

EX1でバックアップしたDB1をリストアします。

  1. EX1にあるDB1のデータベースコピーをアクティブにします。

    Move-ActiveMailboxDatabase DB1 -ActivateOnServer EX1
  2. EX2にあるDB1のデータベースコピーを削除します。

    Remove-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1\EX2
  3. EX2にあるDB1のデータベースファイル、ログファイル用のフォルダにあるファイルを削除します。

  4. EX1でリストア前の作業を実施します。

    • バックアップしたデータベースの復元を許可します。

      Set-MailboxDatabase -Identity DB1 -AllowFileRestore $true
    • DB1をディスマウントします。

      Dismount-Database -Identity DB1
    • バックアップにQuickOPCを利用している場合、QuickOPCセッションを停止します。

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname DB1
    • Exchange Server 2013の場合、リストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止します。ただし、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止する場合は、本サービスを停止することによる影響を考慮のうえ、実施してください。

  5. EX1でDB1をリストアします。

    • Point-in-Timeリストアの場合

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB1 -point
    • ロールフォワードリストアの場合

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB1 -roll
  6. EX1でリストア後の作業を実施します。
    Exchange Server 2013の場合、リストア後にリストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを起動します。

  7. DB1をマウントします。
    手順5でロールフォワードリストアを実施している場合、事前にCHKファイルを削除またはリネームする必要があります。詳細は、「8.2.5.4.3 データベースのマウント」を参照してください。

    Mount-Database -Identity DB1
  8. DB1のデータベースコピーをEX2に追加します。

    Add-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1 -MailboxServer EX2
[実行例 2]

EX1でバックアップしたDB2をリストアします。

  1. EX1にあるDB2のデータベースコピーをアクティブにします。

    Move-ActiveMailboxDatabase DB2 -ActivateOnServer EX1
  2. EX2にあるDB2のデータベースコピーを削除します。

    Remove-MailboxDatabaseCopy -Identity DB2\EX2
  3. EX2にあるDB2のデータベースファイル、ログファイル用のフォルダにあるファイルを削除します。

  4. EX1でリストア前の作業を実施します。

    • バックアップしたデータベースの復元を許可します。

      Set-MailboxDatabase -Identity DB2 -AllowFileRestore $true
    • DB2をディスマウントします。

      Dismount-Database -Identity DB2
    • バックアップにQuickOPCを利用している場合、QuickOPCセッションを停止します。

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname DB2
    • Exchange Server 2013の場合、リストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止します。ただし、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止する場合は、本サービスを停止することによる影響を考慮のうえ、実施してください。

  5. EX1でDB2をリストアします。

    • Point-in-Timeリストアの場合

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB2 -point
    • ロールフォワードリストアの場合

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB2 -roll
  6. EX1でリストア後の作業を実施します。
    Exchange Server 2013の場合、リストア後にリストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを起動します。

  7. DB2をマウントします。
    手順5でロールフォワードリストアを実施している場合、事前にCHKファイルを削除またはリネームする必要があります。詳細は、「8.2.5.4.3 データベースのマウント」を参照してください。

    Mount-Database -Identity DB2
  8. DB2のデータベースコピーをEX2に追加します。

    Add-MailboxDatabaseCopy -Identity DB2 -MailboxServer EX2
[実行例 3]

二重障害が原因で、DAGにDB1の動作可能なデータベースコピーが1つも存在しない場合は、EX1で取得したバックアップデータをリストアします。

Exchange Server 2010(SPなし)の場合
  1. EX2にあるDB1のデータベースコピーを削除します。

    Remove-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1\EX2
  2. EX2にあるDB1のデータベースファイル、ログファイル用のフォルダにあるファイルを削除します。

  3. EX1にあるDB1のデータベースコピーを削除します。

    Remove-MailboxDatabase -Identity DB1
  4. EX1にあるDB1のデータベースファイル、ログファイル用のフォルダにあるファイルを削除します。

  5. EX1でDB1を障害発生前と同じ構成で作成します。

  6. リストア前の作業を実施します。

    • バックアップからのデータベースの復元を許可します。

      Set-MailboxDatabase -Identity DB1 -AllowFileRestore $true
    • DB1をディスマウントします。(手順5でDB1をマウントしている場合だけ)

      Dismount-Database -Identity DB1
    • バックアップにQuickOPCを利用している場合は、QuickOPCセッションを停止します。

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname DB1
  7. EX1のDB1にリストアします。

    • Point-in-Timeリストア

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB1 -point
  8. DB1をマウントします。

    Mount-Database -Identity DB1
  9. DB1のデータベースコピーをEX2に追加します。

    Add-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1 -MailboxServer EX2
Exchange Server 2010 SP1、SP2、またはExchange Server 2013の場合
  1. DB1のデータベースのマウント状況を確認します。

    Get-MailboxDatabaseCopyStatus -Identity DB1
  2. マウントされている場合は、DB1をディスマウントします。

    Dismount-Database -Identity DB1
  3. EX2にあるDB1のデータベースコピーを削除します。

    Remove-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1\EX2
  4. EX1またはEX2にDB1のデータベースファイル、ログファイル用のフォルダが残存している場合は、手動でファイルを削除します。

  5. リストア前の作業を実施します。

    • バックアップからのデータベースの復元を許可します。

      Set-MailboxDatabase -Identity DB1 -AllowFileRestore $true
    • バックアップにQuickOPCを利用している場合、QuickOPCセッションを停止します。

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname DB1
    • Exchange Server 2013の場合、リストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止します。ただし、Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスを停止する場合は、本サービスを停止することによる影響を考慮のうえ、実施してください。

  6. EX1のDB1にリストアします。

    • Point-in-Timeリストア

      C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -dbname DB1 -point
  7. EX1でリストア後の作業を実施します。
    Exchange Server 2013の場合、リストア後にリストア先のサーバでMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービスを起動します。

  8. DB1をマウントします。

    Mount-Database -Identity DB1
  9. DB1のデータベースコピーをEX2に追加します。

    Add-MailboxDatabaseCopy -Identity DB1 -MailboxServer EX2