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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
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6.5.3 リストア

リストアは、「12.2.2.3 swstrestore(リストア実行コマンド)」で行います。

差分スナップショット型高速バックアップ運用では、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング処理が動作しています。

図6.6 差分スナップショット型高速バックアップ運用のトラッキング処理

リストアを実行すると、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング状態を維持したまま、バックアップボリュームから業務ボリュームへの(通常の)OPCが起動されます。リストア用のOPCではバックアップ後の更新データだけが物理コピーされるため、バックアップの物理コピーだけでなく、リストアの物理コピー時間も短縮されます。

図6.7 差分スナップショット型高速バックアップ運用での、業務ボリュームへのリストア処理

業務ボリュームとバックアップボリュームの間でトラッキング処理が行われている場合、そのほかのボリュームへはリストアできません。そのほかのボリュームへリストアする前に、以下の作業を実施する必要があります。

  1. 業務ボリュームからバックアップボリュームへのOPC物理コピーが実行中の場合、その完了を待つ。

  2. トラッキング処理を「12.2.2.17 swstcanceltrk(トラッキングキャンセルコマンド)」で停止する。

    図6.8 差分スナップショット型高速バックアップ運用での、そのほかのボリュームへのリストア処理

注意

トラッキング処理を停止した場合、次回の差分スナップショット型高速バックアップでは業務ボリュームの全データが物理コピーされます。