リストアは、「12.2.2.3 swstrestore(リストア実行コマンド)」で行います。
差分スナップショット型高速バックアップ運用では、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング処理が動作しています。
リストアを実行すると、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング状態を維持したまま、バックアップボリュームから業務ボリュームへの(通常の)OPCが起動されます。リストア用のOPCではバックアップ後の更新データだけが物理コピーされるため、バックアップの物理コピーだけでなく、リストアの物理コピー時間も短縮されます。
業務ボリュームとバックアップボリュームの間でトラッキング処理が行われている場合、そのほかのボリュームへはリストアできません。そのほかのボリュームへリストアする前に、以下の作業を実施する必要があります。
業務ボリュームからバックアップボリュームへのOPC物理コピーが実行中の場合、その完了を待つ。
トラッキング処理を「12.2.2.17 swstcanceltrk(トラッキングキャンセルコマンド)」で停止する。
注意
トラッキング処理を停止した場合、次回の差分スナップショット型高速バックアップでは業務ボリュームの全データが物理コピーされます。