差分スナップショット型高速バックアップは、「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」に-Tオプションを指定することで行います。
-Tオプションを指定して「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行すると、QuickOPCが起動されます。QuickOPCが起動されると物理コピーおよびトラッキング処理が起動され、物理コピーが完了するとトラッキング処理だけが動作している状態となります。そのあと、-Tオプションを指定して「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行すると、前回OPC起動時点からの差分データだけが物理コピーされます。
差分スナップショット型高速バックアップは、Webコンソールによる操作も可能です。
通常のスナップショット型高速バックアップと差分スナップショット型高速バックアップの動作を以下に示します。
差分スナップショット型高速バックアップでは、履歴情報が削除されると、バックアップボリュームは履歴のないトラッキング状態になります。このとき、新たに差分スナップショット型高速バックアップを開始すると、履歴のないトラッキング状態のバックアップボリュームが優先的に選択され、差分コピーが開始されます。前回OPC起動時点からの差分データだけをコピーするため、物理コピーを短時間に完了させることができます。
保存世代数が1の場合の差分スナップショット型高速バックアップ運用の流れを以下に示します。