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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

1.8.2 調査ツールの選択について

ファイルハンドルを使用しているプロセスの一覧を表示するツールには、以下の2つがあります。

表1.7 handle.exeとopenfiles.exeの特徴

項目

handle.exe

openfiles.exe

入手方法

Microsoft社サイトから入手

OSに標準インストールされている

設定方法

1.8.3.2 handle.exeの設定方法」を参照

1.8.3.3 openfiles.exeの設定方法」を参照
(設定時にサーバの再起動が必要)

調査ツール使用によるOS性能の劣化

なし

あり

('maintain objects list'を有効にすることで、OS性能が劣化)

表示対象ファイル

システム内のすべてのファイル

openfiles.exeを実行したユーザーが使用しているファイルだけ

※本機能では、AdvancedCopy Managerのコマンドまたはサービスがopenfiles.exeを実行するため、表示対象ファイルは以下のどちらかになります。

  • AdvancedCopy Managerのコマンドを実行したユーザーが使用しているファイル(コマンド実行サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合)

  • AdvancedCopy Managerのスタートアップアカウントが使用しているファイル(通信先サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合)

保守

(「現状有姿(‘as is’)」で提供されるため)Microsoft社のサポートはなし

(OS標準機能のため)Microsoft社のサポートあり

表示対象ファイルの点でhandle.exeが優れているため、handle.exeの使用を推奨します。

なお、両ツールとも原因を特定できるのは、プロセスがファイルまたはディレクトリを使用(open)している場合だけです。以下に該当する場合は、両ツールで原因を特定できません。

原因を特定できなかった場合は、エラー発生時に動作していたアプリケーションとサービスの中に、上記に該当するものがなかったかどうかを調査してください。

注意

  • openfiles.exeを実行しても、情報が何も表示されないことがあります。本現象は、OSの負荷や不具合によるものと考えられますが、本現象の回避手段はありません。

  • Windows Server 2012では、openfiles.exeを使用できません。

ポイント

バックアップやレプリケーションを行う前に、使用するボリュームに対して「handle.exe -a」または「openfiles.exe /query /v」を手動で実行し、「使用中ロックエラー」の原因となるプロセスが存在していないか確認することをお奨めします。ボリュームを使用しているプロセスの調査方法は、「1.8.6 ボリュームを使用しているプロセスの調査方法」を参照してください。