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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2

12.1 ファイルシステム管理コマンド

  ファイルシステムの管理コマンドには、はん用管理コマンドとファイルシステムごとに固有の管理コマンドの 2 種類があります。通常は Solaris OS が提供するはん用管理コマンドを使用し、オプションの指定またはファイルシステムタイプを判定することで適切なファイルシステム専用管理コマンドを呼び出します。

  GFS 共用ファイルシステムでは、はん用管理コマンドに対応する専用管理コマンドと、GFS 共用ファイルシステム独自機能のための独自管理コマンドがあります。

  GFS 共用ファイルシステムに対してはん用管理コマンドを使用する場合は、-F オプションに指定するファイルシステムタイプに "sfcfs" を指定して実行します。-F オプションを省略した場合には、/etc/vfstab ファイル内で special または mount_point と一致するエントリが検索され、そこに登録されているファイルシステムタイプが自動選択されます。

表12.1 はん用ファイルシステム管理コマンド

コマンド

機能

df(1M)

空きディスクブロック数とファイル数などの表示

fsck(1M)

ファイルシステムの整合性チェックと修復

fstyp(1M)

ファイルシステムタイプの決定

mkfs(1M)

ファイルシステムの作成

mount(1M)

ファイルシステムのマウント

umount(1M)

ファイルシステムのアンマウント

参照

  はん用ファイルシステム管理コマンドの詳細については、各コマンドの“Solaris X Reference Manual”を参照してください。

表12.2 GFS 共用ファイルシステム独自管理コマンド

コマンド

機能

sfcadd

ファイルシステムの拡張

sfcadm

パーティション情報の設定変更

sfcfrmstart

自ノードでの sfcfrmd デーモンの起動

sfcfrmstop

自ノードでの sfcfrmd デーモンの停止

sfcgetconf

管理パーティションのバックアップ

sfcinfo

パーティション情報の表示

sfcmntgl

全ノードでの GFS 共用ファイルシステムのマウント

sfcnode

ノード構成情報の追加、削除、変更

sfcrscinfo

ファイルシステム情報の表示

sfcsetup

管理パーティションの初期化、構成ノード情報の登録、削除、表示、管理パーティションパスの表示、および sfcfrmd デーモン起動方法の登録、表示

sfcstat

GFS 共用ファイルシステムの統計情報の報告

sfcumntgl

全ノードでの GFS 共用ファイルシステムのアンマウント

  前述の GFS 共用ファイルシステムのコマンドについて、対象ファイルシステムをマウントした状態で使用するもの、アンマウントした状態で使用するもの、いずれの状態でも使用できるものは以下のようになります。