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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2

まえがき

  本書では、Global File Services の本体とオプション製品を総称して「GFS 製品」または単に「GFS」と呼びます。

  本書は、GFS 製品の機能と設定および運用の方法を、GFS 製品全体について一括して説明します。

  本書では、以下の環境で動作する GFS 製品について説明します。

プラットフォーム
(処理装置)

Oracle Solaris のバージョン

PRIMEPOWER

Solaris 10

Sun プラットフォーム

Solaris 10

Sun プラットフォーム

Solaris 9

本書の読者

  本書は GFS 共用ファイルシステムを使用する方々を対象にしています。

  本書を読むためには、UNIX および Oracle Solaris (以降、Solaris) の一般的な知識が必要です。

  また、GFS 共用ファイルシステムは PRIMECLUSTER の機能を使用するので、PRIMECLUSTER システムによるクラスタ制御の知識も必要です。

  そして、GFS 共用ファイルシステムは PRIMECLUSTER Global Disk Services の機能を使用するので、PRIMECLUSTER Global Disk Services の提供する共用ボリュームの知識も必要です。

本書の構成

  本書は以下のように構成されています。

第1章 ファイルシステムの機能

  GFS 共用ファイルシステムの機能と特徴について説明します。

第2章 ファイルシステムの構造

  GFS 共用ファイルシステムの構造について説明します。

第3章 ダウンリカバリ

  GFS 共用ファイルシステムのダウンリカバリ機能について説明します。

第4章 ファイルシステム設計

  GFS 共用ファイルシステムの運用設計のポイントを説明します。

第5章 管理パーティション

  管理パーティションについて説明します。

第6章 運用管理ビューの起動と終了

  GFS 運用管理ビューを使用するための運用形態と準備方法、および操作方法について説明します。

第7章 運用管理ビューの画面要素

  GFS 運用管理ビューの画面要素について説明します。

第8章 管理パーティションの操作 (GUI編)

  GFS 運用管理ビューによる管理パーティションの操作方法について説明します。

第9章 管理パーティションの操作 (コマンド編)

  コマンドによる管理パーティションの操作方法について説明します。

第10章 ファイルシステムの操作 (GUI編)

  GFS 運用管理ビューによるファイルシステムの操作方法について説明します。

第11章 ファイルシステムの操作 (コマンド編)

  コマンドによる GFS 共用ファイルシステムの操作方法について説明します。

第12章 ファイルシステムの運用

  GFS 共用ファイルシステムを管理するための作業手順を基本的なコマンドをもとに説明します。

第13章 ファイルシステムのバックアップとリストア

  GFS 共用ファイルシステムのバックアップとリストアについて説明します。

第14章 チューニング

  種々のユーティリティを利用して GFS 共用ファイルシステムを最適化し、効率的に使用する方法について説明します。

第15章 GFS 共用ファイルシステムへの移行

  導入済みシステムから移行する場合の方法について説明します。

付録A メッセージ一覧

  GFS 共用ファイルシステムのエラーメッセージについて説明します。

付録B リファレンスマニュアル

  GFS 共用ファイルシステムに関連するリファレンスマニュアルです。

付録C トラブルシューティング

  メッセージで緊急対処が必要なものについて記載します。

付録D バージョンごとの非互換

  GFS 共用ファイルシステムのバージョンごとの非互換について説明します。

用語集

  GFS 共用ファイルシステムに関連する用語と定義のリストです。

関連マニュアル

  以下のマニュアルには GFS 共用ファイルシステムに関する情報が記載されています。

注意

  PRIMECLUSTER の関連ドキュメントには上記マニュアル以外に以下のドキュメントがあります。

  • PRIMECLUSTER インストールガイド
    PRIMECLUSTER の各製品に添付されるインストールガイド (テキストデータ) です。
    データは各製品の“CD3”に格納されています。また、ファイル名については、各製品に添付される紙 (「製品のご案内」) を参照してください。

  参照する Oracle Solaris のマニュアル名称で "Solaris X" と書かれている部分は、Oracle Solaris 9 (以降、Solaris 9)、または Oracle Solaris 10 (以降、Solaris 10) と読み替えてマニュアルを参照してください。

マニュアルの印刷について

  マニュアルの印刷をする場合には、PDF ファイルを利用してください。

注意

PDF ファイルの参照・印刷には、Adobe Reader が必要です。Adobe Reader 5.0 以降をお使いください。

オンラインマニュアルについて

  オンラインマニュアルを参照するためには、クラスタ管理サーバでユーザ名を wvroot, clroot, cladmin, clmon のいずれかのユーザグループに登録してください。

参照

ユーザグループの登録の方法、ユーザグループの意味については、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”を参照してください。

本書の表記について

表記
プロンプト

  実行にシステム管理者 (ルート) 権限が必要なコマンドラインの例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号 (#) が付いています。システム管理者権限を必要としないコマンドラインの例の場合、先頭にパーセント (%) が付いています。

マニュアルページのセクション番号

  UNIX オペレーティングシステムおよび PRIMECLUSTER のコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。―例: cp(1)

キーボード

  印字されない文字のキーストロークは Enter><F1> などのキーアイコンで表示されます。たとえば、<Enter> は Enter というラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl> + <B> は、Ctrl または Control というラベルの付いたキーを押しながら <B> キーを押すことを意味します。

記号

  特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。

ポイント

  ポイントとなる内容について説明します。

注意

  注意する項目について説明します。

参考

  参考となる内容を説明します。

参照

  参照するマニュアル名などを説明します。

略称
  • Oracle Solaris は、Solaris、Solaris Operating System、または Solaris OS と記載することがあります。

  • Oracle Solaris 9 を Solaris 9 と略しています。

  • Oracle Solaris 10 を Solaris 10 と略しています。

出版年月、改版履歴

      2006年 12月 初版
      2010年 4月 第1.1版
      2012年 11月 第1.2版
      2013年 3月 第1.3版

商標について

Copyright (c) 1983-1989 Portions may be derived from Berkeley BSD system, licensed from the U. of CA.

謝辞

This product includes software developed by the University of California, Berkeley and its contributors.

お願い

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2006-2013

変更履歴

追加・変更内容

変更箇所

マニュアルコード

アトミック性の保証に関する記事を修正しました。

1.8.2.1 GFS 共用ファイルシステムで提供していない機能

J2S2-0311-01Z0(B)
J2S2-0311-01Z2(B)

「C.3.4 マウント処理が失敗する場合の対処」を追加しました。

C.3 代表的なトラブル対処方法

「C.3.5 書き込みが ENOSPC で失敗する場合の対処」を追加しました。

C.3 代表的なトラブル対処方法

ファイルシステムの上限値の表に「最大パーティションサイズ」を追加しました。

1.7 ファイルシステムの上限値

J2S2-0311-01Z0(C)
J2S2-0311-01Z2(C)

管理パーティションに対する I/O が失敗した場合のGFSの動作について記載しました。

5.3 運用上の注意点

「14.1.3 MDSとAC間の通信におけるNagleアルゴリズムの有効化/無効化」を追加しました。

14.1 チューニングパラメタ

クラッシュダンプの保存先ディレクトリを修正しました。

C.2 トラブル調査情報の採取方法
C.2.1 クラッシュダンプの採取

J2S2-0311-01Z0(D)
J2S2-0311-01Z2(D)