自分のコンピュータとリモートコンピュータとの間でファイルを送受信できます。
リモートコンピュータにファイルを送信したり、フォルダ内のすべてのファイルを送信したりするには、[拡張ファイル転送]機能を使ってください。リモートコンピュータのファイルを受信したり、ファイルシステムを操作したりすることもできます。
拡張ファイル転送機能は、リモートコンピュータのファイルを更新したり、後でオフライン分析するためにリモートコンピュータのファイルを取得したりする作業を簡単にします。
[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウはローカルファイルシステムと、リモートファイルシステムの2つのファイルシステムを表示します。2つのリストは、Windows(R)のエクスプローラと同様の形式で表示され、マウスを使って希望するファイルやフォルダに移動することができます。送信するファイルを選択したり、送信先のフォルダを指定したりできます。拡張ファイル転送機能は、ドラッグアンドドロップ操作を含め、Windows(R)のエクスプローラと同様に操作できます。
自分やリモートのファイルシステムに対して、削除、フォルダ作成、ファイル名変更などを実行できます。
ファイルの受信に加えて、ファイルやフォルダを削除したり、新たなフォルダを作成したり、ファイル名やフォルダ名を変更したりできます。ファイル操作やファイルの上書きを直前に確認する、セキュリティオプションもあります。既にファイルが存在する場合は、最新のファイルだけを送信することもできます。
拡張ファイル転送にはファイルやフォルダの比較機能もあります。
上記のファイル操作に加えて、拡張ファイル転送は、自分とリモートのコンピュータ間でファイルやフォルダを比較する機能を提供します。この機能を使って、リモートファイルシステムを簡単に調査できるようになります。
エキスパートが[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウを操作している間、クライアントがその操作内容を見ることはありません。しかし、エキスパートがファイル送信を始めると、エキスパートもクライアントも送信の進行状況を見ることができます。
ほかのエキスパートがセッションに参加していても、それらの人は[Live Help拡張ファイル転送]ウィンドウや、[ファイル転送状況]ダイアログボックスを見ることはありません。
注意
V5.0およびこれ以前の[Live Help Client]プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続した場合は、異なる拡張ファイル転送が起動されます。この拡張ファイル転送は、旧バージョンの[Live Help Client]プログラムと互換性があり、操作性は旧バージョンの[Live Help Client]プログラムと同様です。詳細は、“旧バージョン対応の拡張ファイル転送”を参照してください。
V5.2の[Live Help Client]プログラムが実行されているリモートコンピュータに接続した場合は、本拡張ファイル転送が起動されますが、ファイル、フォルダまたはドライブの比較機能は使用できません。
Live Helpの拡張ファイル転送機能を利用する場合、ログオンユーザがWindows(R)のCOMセキュリティに対してアクセスできる権限を持っている必要があります。
Live Helpは、Windows(R)のCOMセキュリティの設定において、既定の設定に沿って動作します。Live Helpで独自のCOMセキュリティを設定すると、システム管理者のCOMセキュリティ設定の思想に反した動作を行う可能性があるためです。
Windows(R)においてCOMセキュリティが初期設定のままの場合はLive Helpは正常に動作します。COMセキュリティの設定を変更した場合は、動作しなくなる場合がありますので注意してください。
「セッションの録画」機能で録画中に拡張ファイル転送機能を利用した場合、拡張ファイル転送機能の起動中は録画が行われません。これは、拡張ファイル転送機能の起動中には、[Live Help Client]プログラムから[Live Help Expert]プログラムに画面情報が転送されないためです。
拡張ファイル転送機能では、4GB以上のファイルをサポートしていません。4GB以上のファイルを表示させた場合、4GB未満(ファイルサイズ÷4GB(4,264,967,296byte) の剰余値)で表示されます。また、4GB以上のファイルを転送した場合は、転送中のダイアログが表示されたままファイル転送が完了しません。
拡張ファイル転送機能の操作中に「アクセスが拒否されました」というエラーメッセージが表示される場合、以下の理由が考えられます。
ログオンしているユーザに、そのファイル(またはフォルダ)へのアクセス権が無い
Windows リソース保護 (WRP)により保護されたファイル(またはフォルダ)にアクセスした
クライアントのマシンへのアクセスは、クライアントのマシンにログオンしているユーザの権限で行われます。上記のエラーメッセージが表示される場合は、操作対象を変更するか、クライアントのマシンにログオンしているユーザがアクセスできるようにしてください。
ファイル名(またはフォルダ名)に、JIS X 0213:2004 で新規に追加された文字が含まれる場合、拡張ファイル転送機能の画面では正しく表示されません。また、そのファイル(またはフォルダ)を送信・受信・比較することはできません。