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Systemwalker Live Help V13.6.1 ユーザーズガイド
Systemwalker

4.1 クライアントのアプリケーションとデスクトップの操作を共用

エキスパートがオフィスからクライアントのアプリケーションとコンピュータを操作するには、[リモート操作]機能を使います。リモート操作の動作中は、クライアントのコンピュータの操作をクライアントとリアルタイムで共有します。

エキスパートとクライアントの両者が画面のすべての変更を同時に見ることができますから、問題は素早くしかも正確に解決できます。例えば、クライアントが問題を実演し、エキスパートがそれを見たり、エキスパートがリモート操作を使って問題を解決する様子をクライアントが見たりすることができます。トレーニングの目的であれば、クライアントが正しい手順を習得したかどうかを確かめるために、クライアントに習得した手順で実行するように指示することもできます。実際に実行させながらトレーニングすることにより、何度も電話での質問を受けなくてすむようにできます。

リモート操作中は、エキスパートはクライアントのコンピュータの操作を共有します。

リモート操作は、クライアントと1人のエキスパートの間で動作します。クライアントは通常アプリケーションを実行し、データファイルを開き、コンピュータを操作して問題の実演を行います。エキスパートは、クライアントのコンピュータの操作を共有します。あたかも2人がクライアントのコンピュータの前に座り、マウスとキーボードを使って交代で操作しているようになります。

クライアントのコンピュータのWindows(R)アプリケーション、あるいはデスクトップ全体をリモート操作できます。ウィンドウ枠付きのMS-DOS(R)アプリケーションも操作できます。

注意

以下の画面については、画面を見たり、操作したりすることができません。

  • フルスクリーン状態のMS-DOS(R)プロンプト画面(ウィンドウ枠が付いている場合は、画面共有およびリモート操作が可能)

  • Direct X/OpenGL対応のアプリケーション画面
    (SystemWalker/CentricMGR V10.0以前のシステム監視画面のマップ表示は、DirectXの一要素であるDirectDrawを利用して描画されます。Live Helpをシステム監視画面と同時利用する場合は、システム監視画面をリスト表示にした状態で利用してください。)

  • 動画や音声を扱うWindows(R)アプリケーションの画面

  • 画面のプロパティで表示の設定を変更した後に、コンピュータを再起動しないと、正常に動作しないアプリケーション

リモート操作は、クライアントのアプリケーションやデータファイルのコピーは作成しません。

クライアントは自分のアプリケーションやファイルをエキスパートに渡す必要はありませんので、セキュリティ面からも安心です。エキスパートはデータファイルのコピーは受け取りませんし、同じアプリケーションを実行する必要はありません。リモート操作セッション中は、Live Helpはエキスパートのキー入力やマウスの動きをクライアントのコンピュータに送り、これがクライアントのコンピュータで処理されます。

リモート操作は、[リモート操作]ボタンをクリックするか、[ツール]-[リモート操作]コマンドを選択して、起動したり停止したりします。ボタンが押されている間、リモート操作は有効になります。エキスパートとクライアントは、キーボードとマウスを使って変更を加えます。

セッションにほかのエキスパートが参加している場合、そのエキスパートも双方の動きを見ていますが、同時にリモート操作できるエキスパートは1人に限られるため、変更を加えることはできません。しかし、ほかのエキスパートは、自分の[リモート操作]ボタンをクリックするだけでリモート操作権を得ることができます。通常、セッション中はずっとリモート操作を実行したままにします。しかし、リモート操作を停止したい場合は、[リモート操作]ボタンを再度クリックしてください。クライアントのコンピュータのリモート操作は終わり、クライアントからの画面送信だけが続けられます。