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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

J.2.2 コマンドのパラメータ

[tximport]コマンドの指定方法を以下に説明します。

コマンドの形式

tximport [-c <コントロールファイル名> -h <LDAPホスト名>
           -p <LDAPポート番号> -d <BIND識別名> -w <BINDパスワード>
           -b <検索ベース> -s <範囲> -T -u -z -v -k -?]

パラメータの説明

各パラメータについて、以下に説明します。

パラメータを省略した場合は、基本的にコントロールファイルに記述された内容が採用されます。また、コントロールファイルに記述した項目と同意のパラメータを指定した場合は、パラメータで指定した値が優先されます。

-c <コントロールファイル名>

使用するコントロールファイル名を指定します。このパラメータを省略した場合は、[tximport]コマンドと同じディレクトリ配下にあるtximp.ctlファイルが採用されます。

-h <LDAPホスト名>

LDAPサーバ側のホスト名を指定します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「ldap_host」に相当します。ホスト名には、IPv4のIPアドレス、IPv4のIPアドレスとして解決できるホスト名またはDNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定します。

-p <LDAPポート番号>

LDAPサーバのTCPポート番号です。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「ldap_port」に相当します。

-d <BIND識別名>

LDAPサーバにBINDするときに指定する識別名です。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「bind_dn」に相当します。

-w <BINDパスワード>

LDAPサーバにBINDするときに指定するパスワードです。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「bind_pwd」に相当します。

-b <検索ベース>

LDAPディレクトリの検索開始位置を指定します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「search_base」に相当します。

-s <範囲>

検索の範囲を指定します。詳細は後述の"J.2.3 コントロールファイル"を参照してください。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「scope」に相当します。

-T

LDAPディレクトリから検索されたユーザ/グループが持つ全属性と属性値の一覧を、標準でtximp.ldsというファイル名で出力します。このパラメータは、LDAPサーバとの同期を取る場合に使用します。詳細については、"J.3 [tximport]コマンドの運用方法"を参照してください。

このパラメータを指定した場合、TeamWARE Officeサーバへのユーザ登録処理、または更新処理は行いません。

-u

LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、検索されたユーザ/グループの属性値が以前同期を取ったときから変更がなかった場合でも、tximp.ldsファイルに出力された全属性をTeamWAREディレクトリへ反映します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「full_sync」に相当します。

-z

LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、あるユーザがLDAPディレクトリ側で削除されていてもTeamWARE Officeディレクトリからは削除しません。そのユーザに対しては、以下のようなメッセージが表示されます。

User not deleted(NO_DELETES selected): ユーザ名

このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「no_deletes」に相当します。

-k

LDAPサーバ側との同期処理を行った場合、TeamWAREディレクトリへの変更を一切行いません。ただし、Directoryユーティリティが使用するローカルユーザ情報ファイル/グループ情報ファイル(標準でtximp.twoというファイル名)は出力します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「no_mods」に相当します。

-v

コンソール画面に処理状況を表示します。このパラメータは、コントロールファイルの[*parameters]セクションに指定する「verbose」に相当します。

-?

[tximport]コマンドに指定できるパラメータを表示します。

注意

指定できるパラメータは、tximportコマンドの実行に必要なパラメータのうちの一部だけです。他のパラメータは、コントロールファイル内に指定します。

通常は、パラメータ指定ではなく、コントロールファイルに記述することをお勧めします。