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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

A.6.2 ユーザ・インターフェース

ライブラリリストの作成

移出元ライブラリリスト/移入先ライブラリリストの作成について以下に示します。移出元ライブラリリストを作成する場合には、移動元のLibraryサービスがあるサーバで、また、移入先ライブラリリストを作成する場合には、移動先のLibraryサービスのあるサーバで行ってください。なお、ライブラリリストの作成は、TeamWARE Officeの動作中にシステム管理者が行ってください。

指定形式

toliblst library-list

オペランドの説明
library-list :

library-listに、ライブラリリストを出力するファイル名を指定します。ライブラリリストをカレントディレクトリ以外に作成する場合にはフルパス名で指定します。指定されたファイル名がすでに存在した場合、このコマンドはエラーとなります。本オペランドは省略できません。

注意

ライブラリリストは読み込み専用ファイルです。このファイルは編集しないでください。更新された場合、移出処理での動作保証はされません。

ライブラリリストの形式

ライブラリリストは以下の形式です。

No.   OBJECT ID                                LIBRARY
0001  NAIAAAAAAAQAAQABYgABwAQgAfxU  LibraryA
0002  NAQAAAAAAAQABQABYgABwAQgAfxU  FolderA-1
0003  NAQAAAAAAAQABgABYgABwAQgAfxU  FolderA-1-1
0004  NAIAAAAAAAQAAgABYgABwAQgAfxU  LibraryB
0005  NAIAAAAAAAQAAqABYgABwAQgAfxU  LibraryC
0006  NAIAAAAAAAQABAABYgABwAQgAfxU  LibraryD
  • No.
    この番号は、移出時に利用します。

  • OBJECT ID
    ライブラリのオブジェクトIDです。

  • LIBRARY
    ライブラリ/フォルダ名です。

移出処理

ライブラリ資源を、移動元サーバから中間ファイルへ移出します。なお、このコマンドの実行は、TeamWARE Officeの動作中に行ってください。

指定形式

tolibexp export-file/-e library-list -ln library-no [-d]

オペランドの説明
export-file :

export-fileに、中間ファイルを出力するファイル名を指定します。拡張子は指定しないでください。中間ファイルをカレントディレクトリ以外に作成する場合にはフルパス名で指定します。指定されたファイル名がすでに存在した場合、このコマンドはエラーとなります。本オペランドは省略できません。

-e :

移出処理は行わず、移出時の中間ファイルの予測サイズを画面に表示する場合に指定します。

library-list :

library-listに、前述のライブラリリストの作成で作成したライブラリリスト名を指定します。ライブラリリストがカレントディレクトリ以外にある場合にはフルパス名で指定します。
指定されたファイル名が存在しない場合、このコマンドはエラーとなります。本オペランドは省略できません。

-ln library-no :

library-noに移出したいライブラリの番号を指定します。指定する値は、ライブラリリストの"No."の値を、0サプレスした形式(0001なら1)で指定します。本オペランドは省略できません。

-d :

ライブラリ資源を移動元サーバから削除して移出する場合に指定します。コマンド実行中に異常が発生した場合、資源は削除されません。
-eオペランドが指定されている場合、このコマンドはエラーとなります。

注意

  • ロックされている文書は、移動できません。ロックをはずしてから移出を実行してください。

  • 本コマンドを実行すると中間ファイルの構成情報を管理するインデックスファイル(export-file.idx)と個々の情報を格納するデータファイル(export-file.dat)が作成されます。移入処理を行うときは、この2つのファイルを移入先サーバへ格納する必要がありますので注意してください。その際、ファイル名の変更は行わないでください。

  • -d オペランドなしで移出を行うとライブラリ資源を削除しません。そのため、移入する際は、これらのライブラリ資源をあらかじめ削除しておく必要があります。

  • -eオペランドで算出した中間ファイル予測サイズは、あくまでも予測値ですので、実際に移出するときには十分な空き領域があるところへ移出してください。

  • 資源移動ユーティリティで作成される中間ファイルは、2GBを超えて作成することができません。あらかじめ-eオペランド機能を使って、中間ファイルが2GBを超えないようにリストファイルの内容を分割した上で移出を行ってください。

指定例

ライブラリリストが以下の条件の例で説明します。

No.   OBJECT ID                                LIBRARY
0001  NAIAAAAAAAQAAQABYgABwAQgAfxU  LibraryA
0002  NAQAAAAAAAQABQABYgABwAQgAfxU  FolderA-1
0003  NAQAAAAAAAQABgABYgABwAQgAfxU  FolderA-1-1
0004  NAIAAAAAAAQAAgABYgABwAQgAfxU  LibraryB
0005  NAIAAAAAAAQAAwABYgABwAQgAfxU  LibraryC
0006  NAIAAAAAAAQABAABYgABwAQgAfxU  LibraryD
  • LibraryBを移動元サーバから削除して移出する場合
    tolibexp libB lib.lst -ln 4 -d

  • LibraryDを移動元サーバから削除しないで移出する場合
    tolibexp libD lib.lst -ln 6

サイズ予測結果は以下の形式です。

Estimate size = 5,775byte

ライブラリ中間ファイルリストの作成

ライブラリ中間ファイルリストの作成について以下に示します。

指定形式

toliblst library-list export-file

オペランドの説明
library-list :

library-listに、ライブラリ中間ファイルリストを出力するファイル名を指定します。ライブラリ中間ファイルリストをカレントディレクトリ以外に作成する場合にはフルパス名で指定します。指定されたファイル名がすでに存在した場合、このコマンドはエラーとなります。本オペランドは省略できません。

export-file:

export-fileに、ライブラリ中間ファイルリストを作成する中間ファイル名を指定します。リストを出力するファイル名を指定します。ライブラリ中間ファイルリストをカレントディレクトリ以外に作成する場合にはフルパス名で指定します。拡張子は指定しないでください。中間ファイルがカレントディレクトリ以外にある場合にはフルパス名で指定します。指定されたファイル名が存在しない場合、このコマンドはエラーとなります。本オペランドを省略した場合、本コマンドを実行したサーバ上のLibraryサービスのライブラリリストを作成します。

ライブラリ中間ファイルリストの形式

ライブラリ中間ファイルリストは以下の形式です。

EXPORT FILE:library
No. LIBRARY/FOLDER/DOCUMENT
0001 ライブラリA
0002 フォルダA-1
0003 ドキュメントA-1-1
0004 フォルダA-1-1
0005 ドキュメントA-1-1-1
0006 ドキュメントA-1-1-2

  • EXPORT FILE
    中間ファイル名です。

  • LIBRARY/FOLDER/DOCUMENT
    ライブラリ/フォルダ/ドキュメント名です。インデントは、階層を意味します。

移入処理

ライブラリ資源を中間ファイルから移動先サーバに移入します。なお、このコマンドの実行は、TeamWARE Officeの動作中に行ってください。

指定形式

tolibimp  export-file  [-t library-list -ln library-no]
          [-cn OldCustom-NewCustom,...] [-o Organization-Name]

オペランドの説明
export-file :

中間ファイル名を指定します。拡張子は指定しないでください。

中間ファイルがカレントディレクトリ以外にある場合にはフルパス名で指定します。
指定されたファイル名が存在しない場合には、
このコマンドはエラーとなります。本オペランドは省略できません。

-t library-list:

移入先のライブラリ/フォルダを指定したいとき指定します。
library-listに、前述の移入先ライブラリリストの作成で作成したライブラリリスト名を指定します。
ライブラリリストがカレントディレクトリ以外にある場合にはフルパス名で指定します。
移入対象がフォルダで本オペランドが省略された場合、または、移入対象がライブラリで本オペランドが指定された場合には、このコマンドはエラーとなります。
指定されたファイル名が存在しない場合、このコマンドはエラーとなります。

-ln library-no :

library-no に移入先のライブラリ/フォルダの番号を指定します。
指定する値は、ライブラリリストの"No."の値を、0サプレスした形式(0001なら1)で指定します。

-cn OldCustom-NewCustom:

カスタムフィールドのIDを変更する場合に指定します。指定形式を以下に示します。

OldCustomに変更前のカスタムフィールドのIDを指定し、NewCustomに変更後のカスタムフィールドのIDを指定します。
OldCustomNewCustomの間はハイフン(-)でなければなりません。
複数指定をする場合はカンマ","で区切ります。
カスタムフィールドのIDは、1から64の範囲内で指定します。カスタムフィールドについては、"グループウェア機能 利用者ガイド"、または、Libraryアプリケーションのオンラインヘルプを参照してください。

-o Organization-Name :

本オペランドは、移入するライブラリのロケーションと移入先のロケーションが異なる場合に指定します。
Organization-Nameに移入先のロケーションを指定します。
本オペランドが省略された場合には、ロケーションの変更は行われません。

Organization-Nameは以下のパラメータで指定します。
なお、Organization-Nameは、記述する順番を意識します。記述する順番は、下位のロケーションから順にカンマ","で区切って指定します。
ロケーションに空白を含む場合には、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。

Organization-Nameパラメータ

ou=階層化組織名を記述します。

l=エリア名を指定します。

o=組織名を記述します。

c=国名を記述します。

注意

移入するカスタムフィールドのIDが移入先サーバで定義されていない場合、移入後、そのカスタムフィールド情報は、表示されなくなります。

指定例
  • folder1を移入先ライブラリリストの0002のフォルダに移入する場合
    tolibimp folder1 -t library.lst -ln 2

  • ライブラリを以下のロケーションに移入する場合
    階層化組織名unit 1、エリア名local 1、組織名org 1、国名jp
    tolibimp expfile -o "ou=unit 1,l=local 1,o=org 1,c=jp"

  • カスタムフィールドのIDを1から2、2から3、4から1に変更して移入する場合
    tolibimp expfile -cn 1-2,2-3,4-1

注意

  • TeamWARE Officeサーバのインストールパスがあるドライブの空き容量が不足している場合、ライブラリ資源移入コマンド(tolibimpコマンド)を実行すると「BLA file error」を含むエラーメッセージが表示されることがあります。このような場合には、ドライブの空き容量を十分に確保してから再度ライブラリ資源移入コマンドを実行してください。ただし、移動対象のライブラリ資源の添付ファイルサイズおよび個数により、空き容量の基準は一概に断定できません。目安としては、100MB以上の容量を確保するようにしてください。

  • ライブラリ資源の移入後、移入したライブラリにアクセスすると、システムイベントログ(to.log)に以下のシステムイベントが出力されます。ただし、これによる一般ユーザへの影響はありません。なお、システムイベントの時刻、pid、IDなどは、状況によって変化します。

    toserver#WARNING2000-10-0517:13.33pid:25583/1363ef/d128
    018012ALibrarycapacityvaluewasnotfound:tryingrecovery;
    ID=NAIAAAAAAAwAAQBBYAABccTxB/xU
    #toserver#INFO2000-10-0517:13.44pid:25583/1363ef/d128
    018013ALibrarycapacityvaluewasstored:recoverysuccessful;
    ID=NAIAAAAAAAwAAQBBYAABccTxB/xU

    この場合、次の手順でライブラリの容量に関する情報を修復してください。

    1. Libraryクライアントを起動します。

    2. ログイン画面の[設定]ボタンをクリックして、ログイン設定画面を表示します。

    3. [接続]ページの画面に切り替えて、画面内の[設定]ボタンをクリックします。

    4. [接続種別設定]画面の[タイムアウト]の値を999に変更します。

    5. 設定画面を閉じて、ライブラリ管理者資格のあるユーザでLibraryサービスにログインします。

    6. Libraryサービスのウィンドウが表示されたら、[オプション]メニューの[サイトオプションの定義]を選択します。

    7. [サイトオプションの定義]画面が表示されたら、「小規模ライブラリ限定モード」をチェックし、[OK]ボタンをクリックして画面を閉じます。

    8. ログアウトします。

    9. 再度、同じユーザかつ同じクライアントでLibraryサービスにログインします。

    10. [ライブラリ]メニューの[他のライブラリを選択]を選択します。

    11. ディレクトリ検索画面が表示されたら、[所有サイト内を検索]をチェックします。また、[検索対象]を"ライブラリ"にし、[ライブラリ名]を"*"にして[OK]ボタンをクリックします。

    12. すべてのライブラリが表示されたら、7で設定した[小規模ライブラリ限定モード]を解除してから、ログアウトします。