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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

13.3.3 コマンドの形式

ウイルスチェックコマンドの形式を以下に示します。

指定形式

tochkvrs -S<サービス名> または、-F<パラメータファイル名>
-U<ログイン名> -UP<ログインパスワード>
-P<処理制御> -X
-R<隔離先ディレクトリ名>
-T<処理時間>
-Y -C<負荷制御>
-L<ログ出力制御>
-LF<ログファイル>

パラメータの説明

-S :

ウイルスチェック対象とするサービス名を以下の形式で指定します。

このパラメータ、または-Fパラメータのいずれか一方を必ず指定します。

all

:

すべてのサービス

mail

:

Mailサービス

library

:

Libraryサービス

forum

:

Forumサービス

calendar

:

Calendarサービス

task

:

Taskサービス

-F :

ウイルスチェックの実行内容を記述したパラメータファイル名を指定します。このパラメータ、または-Sパラメータのいずれか一方を必ず指定します。

パラメータファイルの記述形式については、"13.3.4 パラメータファイル"を参照してください。

-U :

システム管理者のログイン名を指定します。

このパラメータを省略した場合、ログイン名の入力を促すプロンプトが表示されます。

-UP :

システム管理者のログインパスワードを指定します。

このパラメータを省略した場合、ログインパスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。システム管理者にパスワードが設定されていない場合は、パラメータファイルで"user_password = ’ ’ "と指定するか、または-UPパラメータとuser_passwordを省略した場合に表示されるパスワード入力を促すプロンプトに何も指定せずに[Enter]キーを押します。

-P :

ウイルスチェックの処理制御について、以下のいずれかを指定します。

このパラメータが省略された場合、"continue"が指定されたものとします。

continue

:

未検査のファイルのみウイルスチェックを行います。
検査済み情報、ウイルス感染情報を検査対象のサービスのデータベースに設定します。

new

:

検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。
検査済み情報、ウイルス感染情報を検査対象のサービスのデータベースに設定します。

anything

:

検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。
ウイルス感染情報のみを検査対象のサービスのデータベースに設定します。検査済み情報の設定を行わないため、データベースのディスク容量を節約できます。

replace

:

データベース内の、ウイルス感染ファイルと判明しているファイルを、ダミーファイルと置き換えます。このときは、ウイルスチェックを行いません。
ダミーファイルは、ファイル名を"infected.txt"として作成されます。ダミーファイルへの置き換え後は、ウイルス感染情報は消去された状態となります。
注意:"twvcs.ini"内に隔離指定しておくか、-Rオプションを指定しない場合、感染ファイルは失われます。

-X :

ウイルスチェック処理と、ウイルス感染ファイルと判明しているファイルを、ダミーファイルと置き換える処理を同時に行います。

このパラメータを省略した場合、ウイルスチェックのみ行います。

このパラメータは、ウイルスチェックの処理制御で、"continue"または"new" または"anything"が指定された時に有効となります。

-R :

ウイルス感染ファイルを、ダミーファイルに置き換える処理を行う場合、ウイルス感染ファイルを隔離するディレクトリ名をフルパス形式で指定します。

このパラメータを指定した場合、"twvcs.ini"に指定されている隔離先は無視します。

例: tochkvrs -S mail -U ADMIN -UP password -P replace -R C:\infected

-T :

ウイルスチェックの処理時間を分単位で指定します。指定できる時間は、1(分)~4320(分)です。

このパラメータが省略された場合、ウイルスチェックが完了するまで処理は続きます。

指定した時間を過ぎると、ウイルスチェックが途中であっても処理は中断されます。中断された場合、終了コードが1または、11で終了します。詳細は"13.3.5 コマンドの終了コード"を参照してください。

-Y :

パラメータファイルの文法をチェックする場合に指定します。

このパラメータが指定された場合、ウイルスチェックは行いません。

-C :

ウイルスチェックコマンドによるシステムへの負荷(コマンド実行速度)を1~10の範囲で指定します。

省略された場合には、7が指定されたものとします。

指定値が大きいほどシステムへの負荷(実行速度)も大きくなります。

-L :

動作ログを出力するかどうかを、以下のいずれかで指定します。

省略された場合には、1が指定されたものとします。

0:動作ログを出力しない
1:動作ログを出力する

-LF :

ログファイル名を指定します。

ログファイル名には、書き込み可能なファイル名を指定してください。ファイルに書き込めなかった場合、ログが保存されません。

省略された場合には、コマンドを入力した画面に出力します。

例:~ -LF C:\LOG\VSRESULT.LOG

注意

  • パラメータ(サービス名の指定なら、-S)は、大文字・小文字を区別します。

  • パラメータ値は、大文字・小文字を区別しません。