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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

10.1.1 エンタープライズの概要

エンタープライズシステムの設計に先立ち、設計上必要なエンタープライズの概要について以下に説明します。

エンタープライズシステムの物理的な構成

エンタープライズシステムの構成を階層構造の上位にあるものから順に説明します。サイトより下位の構成については、"2.3 サーバ構成の計画"を参照してください。


エンタープライズシステムの構成例を、以下の図に示します。

図10.1 エンタープライズ構成の例

注意

  • マルチサイト構成にする場合、別途、LDAP V3をサポートした外部LDAPサーバ製品および、サイト接続オプションが必要です。外部LDAPサーバについては、"付録R 外部LDAPサーバの管理"を参照してください。

  • 外部LDAPサーバとTeamWARE Officeサーバ間の通信は、IPv4通信を利用する必要があります。外部LDAPサーバとして指定するホスト名は、IPv4のIPアドレスとして解決できるホスト名を指定してください。

エンタープライズシステムのディレクトリ構成

TeamWARE Officeの情報は、インターネット標準プロトコルであるLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠したディレクトリで管理しています。また、TeamWARE Officeのディレクトリは、物理的には以下の2種類のディレクトリで構成されています。

サイトディレクトリのユーザエントリの特定の情報を、エンタープライズディレクトリの特定の情報に対応付けることができます。たとえば、部署に合わせた階層化組織を定義している場合、サイトディレクトリの階層化組織をエンタープライズディレクトリの部署名と対応付けることで、LDAPクライアントの部署名として表示することができます。詳細については、"F.7.3 TeamWARE OfficeユーザのTW属性からLDAP属性へのマッピング機能"を参照してください。

エンタープライズシステムの論理的な構成

TeamWARE Officeは、論理的な構成として階層化された組織構造を用います。

エンタープライズシステムの場合、エンタープライズシステム全体について階層化構造の組織を設計する必要があります。

階層化の構造は、"国"を最上位の階層として、以下は順に下位の階層となります。ユーザ1人1人は、そのユーザの所属ごとなどに、どこかの階層化組織に属することになります。なお、何らかの理由により、どこの所属にも属さないユーザなどは、階層化組織よりも上位層(エリアなど)に直接属することもできます。

以下の情報は、エンタープライズマスターサイトをインストールするときに設定し、1つだけ定義できます。