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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

7.1.3 X.400アドレスを使用したルーティング方法の設定

X.400アドレスを使用したメールのルーティング方法は、tombx400.iniに設定します。tombx400.iniファイルは、ディレクトリサーバのインストールディレクトリ配下にあるbridgeディレクトリに保管されています。tombx400.iniファイルには [DISPATCH]セクションと[NODE]セクションがあります。

[DISPATCH]セクション

[DISPATCH]セクションには自サイトの動作に関する情報を設定します。[DISPATCH]セクションはtombx400.iniファイル中に1つだけ定義できます。フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。

表7.5 tombx400.iniファイルの[DISPATCH]セクション

フィールド名

フィールドの意味

options

options = (4) (3) (2) (1)

それぞれの文字は以下の意味となります。

(1) トレースの出力制御を記述します。
0:インフォメーション、およびエラーを出力します。
1:インフォメーション、エラー、および基本トレースを出力します。
2:インフォメーション、エラー、および拡張トレースを出力します。

(2) [NODE]セクションで記述したルーティング先に定義されていないアドレスを含むメールの扱いを記述します。
0:エラーメールとして扱います。
1:ゲートウェイへルーティングします。

(3) EmbeddedAddress化されたアドレスを含むメールに関してゲートウェイへルーティングするか否かを記述します。
0:すべての発信者についてルーティングしません。
1:TeamWARE Officeユーザの送信したメールのみルーティングします。
2:すべての発信者についてルーティングします。

(4) [NODE]セクションで記述したルーティング先にtomb.iniの_message_maxtimeを超えて転送できなかったメールの扱いを記述します。
0:エラーメールとして扱います。
1:ゲートウェイに再ルーティングします。

address_type

X.400アドレスのアドレスタイプである1を指定します。

embedded_max_size

EmbeddedAddress化されたメールをルーティングするときのメールサイズの最大値をKB単位で指定します。
省略値は0です。
このサイズを超えた場合は、エラーメールとして扱います。

gateway_max_hops

ゲートウェイに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。
0を指定すると無制限に経由できます。
ここで指定する値は、tomb.iniのgateway_max_hopsが0の場合のみ有効となります。
省略値は、0です。

この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。

own_node

own_node_t61

このサイトのX.400アドレスを示します。
アドレスにテレテックス文字(日本語文字)を使用しない場合はown_nodeに、使用する場合はown_node_t61に示します。

注意

  • own_node、own_node_t61のフィールドについては、変更しないでください。

  • 本バージョンではX.400ゲートウェイは使用できません。

[NODE]セクション

[NODE]セクションには他サイトとの結合に関する情報を設定します。[NODE]セクションはtombx400.iniファイル中に複数定義できます。

1つの[NODE]セクションに定義できるのは、1つの相手先サイトについてだけです。複数のサイトを定義したい場合には、サイトごとに[NODE]セクションを定義してください。

フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。

表7.6 tombx400.iniファイルの[NODE]セクション

フィールド名

フィールドの意味

target_node

target_node_t61

接続するサイトのX.400アドレスを指定します。
ここで指定されたX.400アドレスをもつユーザあてのメールは、X.400ゲートウェイを経由せずに配付されます。
アドレスにテレテックス文字(日本語文字)を使用しない場合はtarget_nodeに、使用する場合はtarget_node_t61に指定します。

links

左側の数字がtomb.iniのqueue_numberに対応します。
右側の数字は0を設定してください。

max_hops

受信サイトに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。
0を指定すると無制限に経由できます。
ここで指定する値は、tomb.iniのmax_hopsが0の場合のみ有効となります。
省略値は、0です。