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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

7.1.1 他メールシステムとの接続環境の設定

他メールシステムとの接続環境は、tomb.iniで設定します。tomb.iniファイルは、ディレクトリサーバのインストールディレクトリに保管されています。tomb.iniファイルには[BRIDGE]セクションと[LINK]セクションがあります。

[BRIDGE]セクション

[BRIDGE]セクションには自サイトに関する情報を設定します。[BRIDGE]セクションはtomb.iniファイル中に1つだけ定義できます。フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。

表7.1 tomb.iniファイルの[BRIDGE]セクション

フィールド名

フィールドの意味

own_link_name

このサイトのalias名です。また、サイト間のメール交換をするときの、接続するサイトのtomb.iniのremote_link_nameで設定する値と対応します。

dispatch_options

dispatch_options = (3) (2) (1)

(1) メッセージルータのプロセスであるtombdispのトレースレベルを記述します。
0:インフォメーション、およびエラーを出力します。
1:インフォメーション、エラー、および基本トレースを出力します。
2:インフォメーション、エラー、および拡張トレースを出力します。

(2) EmbeddedAddressを使用するか否かを指定します。
0:EmbeddedAddress機能を使用しない。
1:EmbeddedAddress機能を使用する。

(3) Directory情報の検索でキャッシュを使用するか否かを指定します。
キャッシュの使用は、ユーザ情報の更新がされないシステムでは、検索性能上非常に有効です。
0:キャッシュを使用しません。
1:キャッシュを使用します。

gateway_max_hops

ゲートウェイに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。
0を指定すると無制限に経由できます。
この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。
省略値は、0です。

max_hops

受信サイトに届くまでに、いくつのサイトまで経由できるか指定します。
0を指定すると無制限に経由できます。
この値を超えていた場合には、不達通知を返却します。
省略値は、0です。

link_down_time

[LINK]セクションに記述された他サイトに接続する間隔を分単位で指定します。
省略値は、0です。

transfer_options

transfer_options = (1)

(1) メッセージルータのプロセスであるtombtranのトレースレベルを指定します。
0:インフォメーション、およびエラーを出力します。
1:インフォメーション、エラー、および基本トレースを出力します。
2:インフォメーション、エラー、および拡張トレースを出力します。

incoming_connections

自サイトあてのメールを受信する場合に、相手と接続するときの最大同時接続数を指定します。
値は、1~32767の範囲で指定します。
省略値は、64です。
32767以上を指定した場合は、32767となります。
1以下を指定した場合は、1となります。

outgoing_connections

自サイトからメールを送信する場合に、相手と接続するときの最大同時接続数を指定します。
値は、1~32767の範囲で指定します。
省略値は、64です。
32767以上を指定した場合は、32767となります。
1以下を指定した場合は、1となります。

high_message_maxtime

なんらかの理由で相手サイトと通信できないときに、緊急度が"緊急"のメールをキューに保存しておく期間を時間単位で指定します。
この期間を過ぎてもメールが配信されなかった場合、サイトにゲートウェイがあれば、ゲートウェイにルーティングされます。サイトにゲートウェイがなければエラーメールとなります。
値は、0~12の範囲で指定します。
省略値は、6です。
12以上を指定した場合は、12となります。
1未満を指定した場合は、0となります。

normal_message_maxtime

なんらかの理由で相手サイトと通信できないときに、緊急度が"普通"のメールをキューに保存しておく期間を時間単位で指定します。
この期間を過ぎてもメールが配信されなかった場合、サイトにゲートウェイがあれば、ゲートウェイにルーティングされます。サイトにゲートウェイがなければエラーメールとなります。
値は、0~24の範囲で指定します。
省略値は、12です。
24以上を指定した場合は、24となります。
1未満を指定した場合は、0となります。

low_message_maxtime

なんらかの理由で相手サイトと通信できないときに、緊急度が"低い"のメールをキューに保存しておく期間を時間単位で指定します。
この期間を過ぎてもメールが配信されなかった場合、サイトにゲートウェイがあれば、ゲートウェイにルーティングされます。サイトにゲートウェイがなければエラーメールとなります。
値は、0~48の範囲で指定します。
省略値は、24です。
48以上を指定した場合は、48となります。
1未満を指定した場合は、0となります。

high_message_pollinterval

緊急度が"緊急"の送信メールがキューにあるかどうか、検索を行う間隔を分単位で指定します。
値は、1~10の範囲で指定します。
省略値は、1です。

normal_message_pollinterval

緊急度が"普通"の送信メールがキューにあるかどうか、検索を行う間隔を分単位で指定します。
値は、1~30の範囲で指定します。
省略値は、5です。

low_message_pollinterval

緊急度が"低い"の送信メールがキューにあるかどうか、検索を行う間隔を分単位で指定します。
値は、1~60の範囲で指定します。
省略値は、15です。

direction_change

通常は、自サイトから[LINK]セクションに指定された相手サイトへのメールを転送します。
本指定は、相手サイトからの本サイトへのメールの転送も実行するか否かを指定します。
0: 本サイトから相手サイトへのメールの転送のみを行います。
1: 相手サイトから本サイトへのメールの転送も行います。

receiver_task_sleep_time

メッセージルータのプロセスであるtombtranは、自サイトあてのメールを一定の待ち時間をおいて監視しています。この待ち時間を秒単位で指定します。
値は、1~32767の範囲で指定します。
省略値は、10です。

32767以上を指定した場合は、32767となります。
1より小さい値を指定した場合は、省略値と同じ10となります。

sleep_time_is_ms

receiver_task_sleep_timeに指定した値の単位が、ミリ秒であることを指定します。
receiver_task_sleep_timeが、ミリ秒の指定の場合、1を指定します。
省略した場合、および1以外を指定した場合、receiver_task_sleep_timeに指定した値の単位は、秒として扱われます。

[LINK]セクション

[LINK]セクションには、他サイトとの結合に関する情報を設定します。[LINK]セクションはtomb.iniファイル中に結合するサイト数だけ定義します。フィールド名とフィールドの意味を以下の表に示します。

表7.2 tomb.iniファイルの[LINK]セクション

フィールド名

フィールドの意味

queue_number

キューの番号を指定します。結合するサイトごとに番号を割り当てます。
1ならOQ1が対象となるキューの名前になります。

remote_link_name

接続するサイトのalias名で、接続先のtomb.iniのown_link_nameで設定する値と対応します。

transport_number

接続時のトランスポートプロトコルを指定します。
to.iniの[TRANSPORT]セクションで指定してあるプロトコルIDを設定します。

connection_data

メールを交換したい相手サイトのアドレス(ディレクトリサーバのアドレス)を指定します。プロトコルに対応した情報を設定します。
プロトコルがTCP/IPの場合は、IPv4のIPアドレス、ホスト名、DNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定します。

connection_try_time

接続要求する間隔を秒単位で指定します。
値は、1~180の範囲で指定します。省略値は、180です。
180以上を指定した場合は、180となります。
1以下を指定した場合は、1となります。

segment_size

転送するデータのセグメントサイズをbyte単位で指定します。
値は、256~4096の範囲で指定します。省略値は、4096です。
4096以上を指定した場合は、4096となります。
256以下を指定した場合は、256となります。

window_size

segment_size × window_sizeごとに、接続するサイトからの受信シグナルをチェックすることを意味します。
値は、1~256の範囲で指定します。
省略値は、16です。

high_message_pollrange

緊急度が"緊急"の送信メールを処理する時間帯を指定します。
","(カンマ)で区切り最大3つまで指定できます。本指定がなければ、常に処理します。
(00:00-23:59): "常に処理する"を示します。
(01:00-22:30): 1:00~22:30の間は処理することを示します。
(00:00-00:00): "処理しない"を示します。

normal_message_pollrange

緊急度が"普通"の送信メールを処理する時間帯を指定します。
","(カンマ)で区切り最大3つまで指定できます。本指定がなければ、常に処理します。
(00:00-23:59): "常に処理する"を示します。
(01:00-22:30): 1:00~22:30の間は処理することを示します。
(00:00-00:00): "処理しない"を示します。

low_message_pollrange

緊急度が"低い"の送信メールを処理する時間帯を指定します。
","(カンマ)で区切り最大3つまで指定できます。本指定がなければ、常に処理します。
(00:00-23:59): "常に処理する"を示します。
(01:00-22:30): 1:00~22:30の間は処理することを示します。
(00:00-00:00): "処理しない"を示します。

mime_node

MIMEメッセージ保存オプションを有効にする場合は、1を指定します。
この設定により、相手サイトにMIMEメッセージを保持して送信します。
省略値は、0です。詳細については、"8.7 MIMEメッセージ保存オプション"を参照してください。