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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

5.3.3 ユーザテンプレートの作成

システム管理者やDirectoryマネージャは、ユーザ管理を効率よく行えるようにユーザテンプレートを作成します。ユーザテンプレートとは、ユーザが新規ユーザアカウントを作成するとき、ひな形となるものです。これがなければ、ユーザアカウントは作成できません。通常、ユーザテンプレートには、ユーザの所在情報や電子メールのベースアドレス、およびユーザが使用するTeamWARE Officeサービスの種類、ユーザ権限、セキュリティのレベルなどを定義します。

ユーザテンプレートには、ユーザおよびグループに共通する属性が含まれます。たとえば、会社名や所属部署名、いろいろな形式の電子メールアドレスのベースアドレス、使用するTeamWARE Officeサービス、ユーザ権限といったものです。テンプレートで定義する属性は、ユーザアカウント作成時に変更することもできます。ただし、作成者のもつユーザ権限より高い権限を設定することはできません。また、ユーザテンプレートに設定されている権限が、作成者のもつユーザ権限より高い場合、その権限は無効となります。

ユーザテンプレートは部署ごとに作成することをお勧めします。システム管理者は、各部署ごとにDirectoryマネージャを割り当て、ユーザテンプレートを取り扱う権利を委任します。各部署のDirectoryマネージャは、その部署用のユーザテンプレートを作成し、部署内のユーザの登録を行います。

新規ユーザテンプレートを作成するには、以下のように操作します。

操作方法
  1. [共用ディレクトリ]ページで、[エントリ]メニューから[新規]コマンドを選択して、メニューが表示されたら[ユーザテンプレート]コマンドをクリックします。
    [ユーザテンプレートの作成]ウィンドウが表示されます。

    図5.5 [ユーザテンプレートの作成]ウィンドウ

  2. [全般]ページで、テンプレートの名前と説明を入力します。
    既存のテンプレートを新規テンプレートのひな形として利用できます。
    この場合、[基礎テンプレート]ドロップダウンリストボックスからテンプレートを選択します。
    [ロケーション]フィールドで、テンプレートを作成するエリアまたは階層化組織を指定します。こうすることにより、このテンプレートを使用して作成するユーザのロケーションを自動的に決定できます。

  3. 残りのページで、所在地、会社名や所属部署名、TeamWARE Officeのサービス、特別権限、電子メールのベースアドレス、メール権限など、テンプレートに記載する追加情報を入力します。

  4. [利用許可]ボタンをクリックして、テンプレートを利用できるユーザを選択します。

  5. [テンプレートの作成]ボタンをクリックして、共用ディレクトリにユーザテンプレートを保存します。

注意

  • Directoryマネージャが、ユーザアカウントを作成する場合に、指定可能なメールのベースアドレスは、テンプレートに設定された範囲内でのみ可能です。したがって、システム管理者は、Directoryマネージャがユーザアカウントの作成時に使用する可能性のあるベースアドレスを持ったユーザテンプレートを作成しておく必要があります。

  • Taskサービスの管理権を持つユーザのためのユーザテンプレートや、Taskサービスを使用するユーザのためのユーザテンプレートは、TeamWARE Directoryアプリケーションでは作成することができません。WebブラウザからADMINメニューをご利用ください。
    TeamWARE Directoryアプリケーションを利用して、Taskサービスを利用できる設定をしたユーザテンプレートを元にユーザテンプレートやユーザを作成すると、Taskサービスの利用権限が与えられているのにサービス名が選択されていない状態となります。このような状態のユーザはTaskサービスを利用することができません。この場合は、WebブラウザからADMINメニューを利用してTaskサービスのサービス名を選択してください。

参考

詳細については、以下に示す検索キーワードを使って、Directoryのオンラインヘルプを参照してください。

  • ユーザテンプレート、作成

  • ユーザの役割